頭痛が起こりやすい季節と前ぶれ症状について

片頭痛の発作は、気温や湿度、気圧の変化によって誘発されることから、春先や秋口といった季節の変わりめに、片頭痛が増えることがあります。天候としては、雨の日や日差しの強い日が多いので、梅雨時から夏にかけての時期は、特に注意したほうがいいでしょう。起こる時問帝は、朝が比較的多いのですが、これは、朝万に血糖値がさがるためだと思われます。また、旅行や中や年末年始など生活のリズムが乱れたときも片頭痛が起こりやすいようです。
そのため、「旅行だから、年末年始だから特別」と思わず、ふだんの生活リズムを守ることは、発作の予防につながります。
緊張型頭痛はどの季節でも見られます。l日の中では、疲れのたまる夕方に痛みの出る人が多いようです。群発顔痛の発作は、多くの方で、半年から2年おきの同じ時期に現れるのが特徴です。だいたい2週間から2ヶ月の間、毎日のように強い痛みに見舞われ、中でも夜中や早朝に痛みがでやすくなります。
頭痛はしばしば、前ぶれ(前兆)があります。
片頭痛の前ぶれとしては、目の前にキラキラした星のようなものが現れる閃輝暗点があり、10人の片頭痛の患者さんのうち、1~2人に起こります。生あくびや空腹感、理由もなくイライラしたりするといった前ぶれが起こることもあります。
これは、脳の視床下部の異常によるのではないかといわれています。群発商痛の患者さんの中には、前ぶれとして、頭痛のある側の肩から首筋がグーツと張ってくるという人が6割ほどいます。肩や首すじのこりは、緊襲型頭痛や片頭痛の前ぶれでもありますが、動いても痛みが増さない場合は、緊張型頭痛と考えられます。自分の頭痛の前ぶれを知ることは、予防の点からも大切といえます。知っていれば、肩がこったり生あくびが起こ
ったりしたらその時点で無理をさける、薬を飲むなど、自分である程度の対策をとることができるからです。

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