「金時しょうが」で血流アップして首や肩の凝りを改善する

体の冷えも頭痛の原因になる

日本人は、首や肩のこりに悩む人が多くいます。こりは、姿勢などが惑くて筋肉が緊張し、こわばるのが主原因。そして、もう1つ大きな原因として、体が冷えて血管が収縮し、血流が惑くなることがあげられます。体が冷えを感じると、筋肉は収縮した状態が続きます。
すると、血流が滞り、乳酸などの疲労物質が、排出されずにたまってしまうのです。血液は、臓調に流れていれば、全身に新鮮な酸素や栄養を運んで新陳代謝(古いものと新しいものの入れ替わり) が活発になり、細胞が若返ります。しかし、体が冷えて血流が惑くなると、疲労物質がたまった筋肉はこわばるため、血管が収縮し、さらに血流が悪化します。
そして、新陳代謝が行われず、筋肉がますます硬くなってこりがひどくなる悪循環に陥るのです。以上のことから、首や一府のこりを改善するには、体を温めることも大変重要です。それには、毎日の食生活で体を温める食品をとることが肝心。

そこで是非おすすめなのが「金時しょうが」です。冬の便秘解消にもおすすめの「金時しょうが」です。しょうがは欧米では昔から保温だけでなく、消化促進・解毒・鎮痛などに用いられ、日本では、民問薬や香辛料として長い間親しまれてきました。

ショウガの代表的な辛み成分のショウガオールやジンゲロール、香り成分のガラノラクトンは、神経伝達物質の一種で、血管を強く収縮させて血流を悪くするセロトニンの働きを抑えるため、血流を促します。しかも、体の深部で熱を作り出す働きも強いため、体温を上昇させ、首・肩のこりや痛みを和らげてくれるのです。

しょうがは、さらに緊張型頭痛などの改善にも役立ちます。緊張型頭痛は、首や肩の筋肉が緊張し、血流が惑くなるのが原図のため、ショウガで体を温めることが、解消の一助となるのです。
このような優れた働きをするショウガですが、実は多くの種類があることをご存じの人は少ないでしょう。中でも出優れた成分が特に豊富なのは「金時しょうが」呼ばれる種類です。

金時は、一般のしょうがに比べて小ぶりで、切り口が濃い黄色をしているのが特徴。この金時しょうがは、ジンゲロールやショウガオール、ガラノラクトンなどの有用な成分が、一般のショウガに比べてケタ違いに多く含まれています。
そのため、体を温めて血流を促し、首や肩のこり、頭痛の改善にはかなり役立つはずです。

実際に、金しょうがを緊張型頭痛の改善に役立てている人はたくさんいます。
金時しょうがは、すりおろして料理の香辛料に使ったり、お湯に溶かしてしょうが湯として飲んだりするのがおすすめ。体の冷え取りを期待して金時しょうがをとるなら、1日の目安の量は、5~10g(乾燥させた粉末の場合は1~3g)程度です。

金時しょうがのたった1つの欠点としては、収穫量が少なく、市場にあまり出回らないこと。お近くで手に入らない人は、最近は、金時しょうがを加工したり乾燥させたりした栄養補助食品も市販されているので利用すればいいでしょう。現代人は、複雑なストレスで体の冷えが強くなっています。

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