食事で頭痛を治す(頭痛持ちの人が補うべき6種類の栄養)

頭痛の頻度、痛みの程度、持続時間も減少傾向

頭痛の不快な痛みに関しては、現在は、トリブタン製剤のような優れた頭痛薬もあり、痛みを抑える手段は進歩しました。しかし、薬物治療はあくまで対症療法にすぎず、南痛の根治に直接結びつくわけではありません。
慢性的な頭痛を真の意味で克服しようと思うなら、ふだんの生活習慣、とりわけ食生活の見直しが大切。というのも、頭痛持ちの人は特定の栄養が不足していたり、朝食を抜くことが多かったりするなど、食生活が乱れている傾向にあるからです。

10年以上も前から頭痛と食事の関係に注目しており、とりわけ片頭痛を予防・改善するための食事療法について研究を重ねてきました。
その食事療法は、MBTと呼ばれるものです。M BTは、「分子に基づく治療法」という意味の略語。頭痛などの症状の原因を分子レベルの異常としてとらえる理論で、まず病歴や生活習慣・身長・体重なども考慮しながら、異常を引き起こしている原因を割り出します。次に、その原因を解消するのにどういった栄養を補えばいいかを、薬物治療なども含めて指導するのです。

研究グループは、2006(平成18)年に、片頭痛を抱えた30~40代の男女20人を対象として、MBTの作用を調べる試験を行っています。被験者には、MBTに基づく食事を毎日とってもらったほか、1回につき40分のウォーキングを集に5回行ってもらいました。
すると、3ヶ月後には発作の起こる一頻度、痛みの程度や持続時問が試験前より大幅に減少し、実に9潮以上の人で症状の改善が見られたのです。中には、試験を始めてから2~3週間後に痛みが和らいだ人もいました。なお、MBTに基づく食事療法は、特に片顛痛の予防・改善に効果が期待できますが、緊張型頭痛や群発療病についても、基本的にはMBTを適用して治療できると私は考えています。

ビタミンB2だけでも改善は7割にも

慢性的な頭痛の場合、MBTでは主に神経伝達物質(神経上で情報をやりとりする物質) であるセロトニン、細胞内の小器官でエネルギーを生み出す働きのあるミトコンドリア、体内で発生する活性酸素(攻撃力の強い酸素)などを、頭痛に問係の深い分子としてとらえます。そして、頭痛の予防・改善に役立つ栄養として、次の6種を積極的に補うべきだと考えます。

マグネシウム

頭痛の発作を起こしている患者さんのうち、30~50% の人は、ミネラル(無機栄養素) の一種であるマグネシウム濃度が、健康な人より低いことがわかっています。片頭痛の原因として、東部の血管が拡張して周囲の神経を刺激することがありますが、マグネシウムが不足すると血管の収縮がうまくいかず、神経も興香しやすくなります。そこで、マグネシウムを補うと頭部の血管が収縮して神経の興育も抑えられるため、頭痛が和らぐと考えられるのです。

トリプトファン

血管の収縮と拡張には、セロトニンがかかわっています。セロトニンが血管内に放出されると血管が収縮し、その後、セロトニンが減少すると血管が拡張します。つまり、頭部の血管の拡張による頭痛を防ぎ治すには、脳内のセロトニンを増や必要があるのです。、セロトニンは、そのままでは脳に届きませんが、必須アミノ酸のひとつであるトリプトファンは、セロトニンの材料となります。

ビタミンB2

片頭痛を持病としている人の多くは、細胞内のミトコンドリアの働きが低下しています。ビタミンB2は、ミトコンドリアの機能を改善する栄養であり、実際に片頭痛の人たちにビタミンB2を摂取してもらったところ、症状の改善率が7割近くに達したという報告もあります。

ビタミン3種類(A/C/E)

これら3種のビタミンは、体内で発生する活性酸素を消去する働きを持っています。活性酸素は体内の細胞を老化させたり、神経や血管を傷つけたりします。したがって、活性酸素の害を取り除くことは、片頭痛の改善に役立つと考えられるのです。以上の6種の栄養を補えば、頭痛持ちなら症状が改善するし、また、頭痛が出ていない人でも将来の発症を未然に防ぐとことが出来るでしょう。

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