食品中の AGE も糖尿病の合併症を進行させる という AGE の糖尿病に対するリスクを紹介します。現代人は便利な生活の中で知らぬ間に、 AGE の毒にさらされている危険性が高いのです。AGE というのは、終末糖化産物 ( Advanced Glycation Endproducts ) のことで、強い毒性を持ち、老化促進の元凶として注目される物質です。タンパク質に過剰な「糖」がこびりつき、タンパク質が糖化され、AGEと呼ばれる劣化したタンパク質のなれの果ての物質が溜まってくることによって広範囲にさまざまな病気の発症につながっていきます。
AGE 糖尿病 リスクとして合併症の大きな要因となる
現代人の暮らしは、とても豊かになりました。本当の意味で豊かになったのかは疑問もありますが。いつでも24時間営業のコンビニエンスストアや外食店、自動販売機が見つかります。
あなたやご家族は、どれくらいの頻度で利用していますか。頻繁に利用している人は、すでに糖尿病予備軍、あるいは糖尿病合併症予備軍かもしれません。
AGE を9割以上吸着する 「 純炭粉末 」 ということで紹介しましたが、知らぬ間に、 AGE の毒にさらされている危険性が高いのです。
実は、AGEは食品中にも含まれています。高温で加熱調理した褐色の食べ物のほか、清涼飲料水や乳酸菌飲料などが該当します。簡単にいうと、食品に含まれるA G E は〝おいしさのもと〃です。これまで問題視されてきませんでしたが、食品由来のAG Eも糖尿病合併症の大敵であることが明らかになってきました。
AGEのの一部は、腸管からゆっくりと吸収された後、糖代謝のかなめである肝臓に運ばれます。すると糖代謝のバランスがくずれて、毒性の強い「TAGE」というAGE が作られやすくなります。さらに、血管や臓器ではTAG Eを捕まえる「RAGE」という受容体が増加します。TAGE とRAGE が結合すると、強い酸化・炎症反応が起きます。
その結果、血管や臓器がボロボロになるのです。
実際に1型、2型問わず、糖尿病患者の目の網膜や腎臓の糸球体にはTAGEが多く、その量と網膜症、腎症のステージ(進行度)が相関することがわかりました。
そのほか、食品由来のAGEが血管の血栓形成に大きくかかわっていることも明らかにしています。さらに食品由来のAGE は、血糖値を下げるホルモンの効きが悪くなるインスリン抵抗性や、糖尿病の発症そのものにかかわっていることもわかってきました。
膵臓の働きが弱い日本人は100%ジュースさえも危険
食品由来のAGEの中で、危険性が高いのは清涼飲料水です。成分表示に、「果糖ブドウ糖液糖」「ブドウ糖果糖液糖」とあれば要注意。それらは、腸で分解されることなく速やかに体内へ吸収されます。一方、「砂糖」は、腸でブドウ糖と果糖に分解されてから吸収されますが、こちらも要注意です。
血糖値を上げるブドウ糖は間接的に、果糖は直接TAGEを作る物質に代謝され、体内で速やかにTAGEになるのです。清涼飲料水はAGEそのものも含んでいますから、血管や臓器のRAGEを増やします。
健康的なイメージがある果汁100%ジュースの飲みすぎにも、注意が必要です。例えば、コップ1杯分のオレンジジュースに含まれる糖質は約20グラム(80キロカロリー)もあるからです。健康にいいと思って飲んでいた野菜ジュースや果物ジュースが糖尿病の原因になっているかもしれないのです。
ただし、ビタミンC の豊富な果物が必ずしも悪いというわけではありません。果物は、やはり生で食べるのがおすすめです。生のままなら何個も食べられませんから、おのずと糖質摂取量も限られます。
ジュースにしたらこし取られる食物繊維をとれるのもポイントです。食物繊維には、一定量のAGEを吸着して便といっしょに排出する働きがあるのです。和食が食生活の中心だったころは、知らず知らずのうちにAGEから遠ざかる生活を送っていたのです。
なかでも貴重だったのが食物繊維の存在なのです。食物繊維の1日の平均摂取量は近年、減少を続けています。栄養学的にも優れた和食を見直すときが来ているといえるでしょう。
食物繊維は便秘の改善にも大切です。
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