海老 危険性 はここ 殻をむく手に付着した耐性菌

海老 危険性 食材の危険性
海老 危険性

海老 危険性 はここ 殻をむく手に付着した耐性菌です。少し大袈裟に言うとこの耐性菌が広まると命の危険にまで及びます。

海老 危険性 はここ ! 殻をむく手に付着した耐性菌

日本人が大好きな魚介類といえば、海老です。。回転寿司でも人気のネタです。子供~大人までとても大好きな魚貝類のひとつといって間違いありません。

ブラックタイガーを中心とする養殖海老が中国、インド、フィリピンなど東南アジアから大量に輸入されています。

抗生物質が残留

この輸入養殖海老に、抗生物質が残留しているのです。インドやインドネシア産冷凍むき身海老に抗生物質のオキシテトラサイクリンが残留していたことが、検疫所の検査で見つかっています。

フィリピン産のブラックタイガーからもオキシテトラサイタリンが東京都の検査で検出されているのです。

このように抗生物質が残留しているのは、養殖方法に主な原因があります。海老養殖は大量生産を目指す集約型養殖法で行われてきました。生産コストを低くする目的で狭い池にたくさんの海老を飼い( 1平方メートルあたり60~100尾)、人工飼料によって短期間に大きくしようという養殖法です。

これでは、ストレスや人工飼料の食べ残しによる水の汚染などでエビに病気が発生しやすいのは言うまでもありません。そこで、抗生物質や抗菌剤などの薬剤が使用されるのは必然です。

抗生物質を使うと、細菌を殺すことができます。しかし、使い続けると、細菌が抵抗力をつけて、抗生物質が効かない菌が現れるのです。これが抗生物質耐性菌です。

実際に、海老殖によって、抗生物質が効かない耐性菌が現れているのか、順天堂大学細菌学教室に依頼して検査が行われました。

すると、インドネシア、スリランカのブラックタイガーから、耐性菌が検出されたのです。この耐性菌は、どのように広まり、人に影響を与えるのでしょうか。

殻付きの海老なら、手でむくので、耐性菌が手に付着するのは言うまでもありません。殻付きでなくても、まな板でこまかく切る際に、まな板やその周辺に耐性菌が飛び散ります。

この耐性菌が飛び散っても、もとも断と水中で生まれたものなので、大気中という異なる環境の中では、食中毒菌などの一部の菌を除くと、長く生きることはできません。

抗生物質の危険性

しかし、もし、調理する人が、皮膚炎や中耳炎などで抗生物質を飲んでいたとします。抗生物質を飲んで抵抗力が弱っている状態では、もともと持っている特に悪さをしない菌に、この海老から飛び散った抗生物質の効かない耐性菌の持つ耐性遺伝子が移りやすくなります。

そうなると、このもともと持っていた悪さをしない菌が、抗生物質の効かない耐性菌に変化して生き残って、抗生物質を飲み続けている限り、勢力を拡大していくでしょう。

そして、この人は、抗生物質が効かない耐性菌を持った人になってしまいます。健康な人ならば、耐性菌を持っていてもすぐには問題になりません。しかし、耐性菌を持った人が、ケガや病気で手術をしたりすると、抗生物質が効かずに、感染症で亡くなることがあります。

さらに、この抗生物質が効かない耐性菌を待った人が、この菌をどんどん広めてしまうことがあります。

調理の際に、耐性菌のついた手であちこちを触ったり、子どもの手を触ったりすれば、家族も耐性菌を持つことになります。

その家族が学校や職場に行けば、あっという間に広まります。抗生物質の効かない耐性菌の問題は、病院で抗生物質を大量に使うためだと思っている人もいるでしょう。

しかし、このように、食べ物を通して、病院の外でも抗生物質が効かない耐性菌が広まることがあるという危険性があるのです。

また、海老の養殖では、抗生物質だけでなく、漂白剤やホルマリンなども使われています。これらの薬剤が養殖池から川や海に流れ込むことで起きる環境汚染もすさまじいものです。

海老を養殖するために、東南アジアではマングローブの木を切り倒しています。マングローブの根の間はさまざまな生物の住み処になっているため、これを切り倒すと生態系が大きな影響を受けてしまいます。

また、水の中に張ったマングローブの根は、洪水の被害を食い止めることもできます。スマトラ島沖地震による津波でも、マングローブのおかげで被害の少なかった地域もあったほどです。

養殖の海老を食べることは、抗生物質の効かない菌を蔓延させ、環境破壊も引き起こすということです。

人類のリスクを増やすことでもあることを、海老好きの日本人は、自覚すべきでしょう。甘エビや、芝エビなど小型の天然エビや、抗生物質を使わないで養殖されているエビを選ぶようにすることが重要です。

海老の選び方

海老の危険性を避ける海老の選び方を紹介します。

  1. 甘エビや芝エビなど小型のエビなら天然ものが多く流通しています。
  2. 表示をよく見て、国産の天然海老を選ぶ。
  3. 養殖海老を選ぶなら無投薬の粗放養殖のものにする

安心 薬剤不使用 養殖海老


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食材の危険性