サラダバーには注意する
サラダバーの野菜が時間がたってもパリパリしてみずみずしい理由。これはもちろん使っている薬品のせいです。野菜がパリパリな状態を保つ食品添加物が使われているからです。家でサラダを用意してもすぐに色が変わってしまうのにサラダバーのサラダはいつまでも元気です。
今の世の中は、生野菜に薬品が使われているのです。一度、自分でやってみるといいと思います。最高の作り方をした上質のオーガニック野菜を買ってきて水洗いし、ちぎるなり包丁で切るなりして置いておきます。ものの数分もすれば赤くなってきたり、野菜の種類によっては少し黒ずんできたり、ともかく変化が起こります。
これは酸化という現象です。野菜の表面が酸素と化合したということで、言ってみれば錆びたような状態です。錆びるというのは酸化することですから。サラダバーで、もし端っこが赤くなったようなレタスがたくさん並んでいたら、クレームものです。
「何だ、このサラダバーは。レタスが赤いじゃないか、キャベツが黒ずんでいるじゃないか」と。サラダバーというのは相当安く供されていると思うのですが、それでも客は文句をつけます。
レストランのほうも、そんな文句はつけられたくないのです。野菜の色が変わったり、ヘナヘナになつたりしない状態に保てるよう処理をするのは当たり前のことだと思います。
処理の手順としては、まずカットした野菜を大きなザルごと次亜塩素酸ソーダのプールに浸けて殺菌消毒します。ザバッと引き上げて、流水で水洗いします。次亜は瞬間芸ですので、菌を殺してしまったらもう用済み。
においが残らないようすっかり洗い流します。それからパリッとさせるために、鮮度保持目的で、pH調整剤と呼ばれるクエン酸、グルコン酸、コハク酸などの薬液に浸けて水切りし、パックに詰めて密封した物が5度 に保たれる冷蔵トラックで店に届けられます。
- pH調整剤
- pH調整剤(ピーエイチちょうせいざい)、水素イオン濃度調整剤(すいそイオンのうどちょうせいざい)とは、食品添加物のひとつ。食品における腐敗防止や変色防止の目的で加工食品などに含有されている食品添加物の総称。
- クエン酸
- 無色無臭で安全な酸性の成分です。 柑橘類や梅干しなどの食品に多く含まれます。
- グルコン酸
- グルコースの1位の炭素を酸化することによって生成するカルボン酸。
- コハク酸
- カルボン酸の一種。 はじめコハクの乾留により見つかったためにこの名がついた。
店ではパックの封を切って、サラダバーの容器にバッと詰めるだけ。誰でもできます。誰でもできる工程になっていないと、営業が成立しないのです。
酸化防止剤は、ほんの微かに酸っぱい味が残るのですが、サラダバーの野菜をそのまま食べる人はまれで、ドレッシングなど味の濃いものをかけて食べますので、ほぼ100%気づかれることはないのです。
このような物ですから、もともといい野菜をサラダバーには望めませんが、それでも気を付けてもらいたいことがあります。例えば、レタスは淡色野菜ですから淡い色ですが、サラダバーに並ぶレタスの中には緑色が濃い物があったりするのです。
そのような品種のレタスもあるにはありますけれども、高級品なのでサラダバーに使われることはほとんどありません。高級な品種ではなく一般的な普通のレタスでも緑色が濃い物があり、これに注意をかじしてもらいたいのです。馨ってみると、少し苦み、えぐみがあります。
それは質が悪いのでなく、硝酸態窒素が大量に含まれている可能性を示しています。レタスを栽培する畑に化学肥料を大量に入れ過ぎると、硝酸態窒素をレタスが吸い上げてしまい、異常に濃い緑色になることがあります。
硝酸態窒素とは化合物の中に硝酸塩として含まれている窒素のことで、水中では硝酸イオンとして存在します。 多くの植物は硝酸態窒素を好んで吸収します。
硝酸態窒素は、体内に摂り込まれると唾液と化合して発がん性物質になったり、消化管の中でも発がん性物質を作り出したりすると言われている物質です。せっかくサラダバーに来たのだから、と元を取ろうとしてたくさん食べた日には、大変なことが起きてしまうという可能性も否定できません。
あまりにも不自然に色が濃いレタスは、サラダバーで取らないでください。もちろん大丈夫な物もありますが、注意を払うほうがいいでしょう。
そもそも安い価格で提供されているサラダバーですから、質が悪いからといって店側のほうも文句を言われる筋合いはない、と私は考えています。
消費者側が情報を収集して自分で身を守る以外にないのです。野菜がいつまでもパリパリになっている理由を承知した上で、「これでいい」と思うのか、「こんな物は食べない」と判断するのか。消費者hとりひとりの選択に任されているのです。
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