動物実験でハナビラタケのガン退治力を100%実感

ハナビラタケ抽出液を少量与えたらすべてのマウスでガン増殖が抑制

ハナビラタケの抗ガン作用ベータは、β(1・3)グルカンによることを前の記事で紹介しました。では、β(1・3)グルカンの抗ガン作用は、どの程度強いのでしょうか。それを調べるために、マウスを使って、次のような実験を行いました。

実験目的

ハナビラタケから抽出したβ(1・3)グルカンが、ガン細胞の成長をどの程度抑えられるかを調査。

準備1

実験用のマウス(生後6週間・平均体重約30g・オス130匹)に、ガン細胞を移植。

準備2

人工栽培のハナビラタケから、以下の方法でβ(1・3)グルカンを抽出。

  • 熱水抽出法四倍( ハナビラタケを4倍の熱湯で煎じる)
  • 熱水抽出法(ハナビラタケと同量の熱湯で煎じる)
  • 冷アルカリ抽出法(水酸化ナトリウムに浸す)
  • 熟アルカリ抽出法(水酸化ナトリウムで煮出す)

液体を構造解析した結果、いずれの抽出液にもβ(1・3)グルカンが多量に含まれていることを確認。

実験

ガン細胞を注射したマウスを10匹ずつ13グループに分ける。1つのグループはハナビラタケのβ(1・3)グルカンをまったく与えずに飼育。残りの12グループには、ガン細胞の移植から7日目、9日目、11日めの計3回、4通りの方法で作ったβ(1・3)グルカンの抽出液を、量を変えてマウスの腹腔内へ注射。抽出液の量は、500マイクログラム、100マイクログラム、20マイクログラムの3種類。

結果

実験開始から35日後に、マウスからガン細胞を摘出して、それぞれを比較。

  1. β(T・3)グルカンを与えなかったグループのマウスのガンは、実験開始時の体重の3分の1にあたる10gまで増大。
  2. β(T・3)グルカンを与えたマウスはすべて、ガン細胞の増殖が抑えられていた。
  3. 熱アルカリ抽出法で抽出したβ(1-3)グルカンを100マイクログラム与えたグループのマウスはすべて、ガン細胞が100% 消失していた。

この実験で特筆しておきたいのは、マウスに与えたβ(1・3)グルカンの量です。ガン細胞が100% 消失したマウスに与えた分量は、わずか100マイクログラムだけです。この量は体重60kgの人に換算すると、200mgの摂取量に相当するのです。動物実験の場合、実験体の動物が摂取する量を人間に換算すると、天文学的な数字になり、現実では摂取できないケースがよく見かけられます。それに対してハナビラタケの場合、200mgという少量ですむということなのです。このようにハナビラタケのβ(1・3)グルカンは、人間が実際に摂取可能な分量で抗ガン作用を発揮することがわかりました。さらに、摂取方法が簡単なことも明らかになったのです。

少量で抗ガンカを発揮し口からとっても免疫力を活性化する

マウスを使った動物実験では、β(1・3)グルカンを注射で与えました。注射で与えれば、有効成分が血液から直接さまざまな臓器に送られるため、作用しやすくなります。

注射ではなく、口から摂取して効果があれば、いつでも簡単にとることができるので、とても便利です。しかし一般に、多くの抽出物質の場合、口からとっても体内に吸収されないため、効果を発揮できない、と考えられていました。
β( 1・3)グルカンの場合、分子が大きいため、消化吸収に限界があります。さらに、私たちの小腸にはβ(1・3)グルカンの消化吸収を助ける酵素が、ほとんど存在しません。ところが、行った動物実験で、β(1・3)グルカンを口から与えても、抗ガン作用を発揮することが確認されています。

口からとったβ(1・3)グルカンは、小腸の吸収組織よりも分子が大きいため、ほとんどは腸を素通りします。しかしその途中で、腸内のリンパ組織に接触します。リンパ組織の細胞は刺激を受けて、サイトカインを産生。このサイトカインの働きにより、白血球などの免疫細胞が活発に働くようになると考えられるのです。
これは画期的な発見であるため、2007年1月に英国の権威ある学術雑誌『ネイチャー』で発表し、大きな注目を集めました。ハナビラタケから抽出したβ(1・3)グルカンは、口からとっても免疫力が強化され、ガンを退ける働きがあることが証明されたのです。

免疫力強化にはなびらたけ!ガンも撃退する驚異のパワー

強力な抗ガン作用が確認

今からおよそ5~6年前の2008年9月、特許庁より「ハナビラタケの抽出物の成分と抗腫瘍作用、その抽出法」の特許が認可されました。
1999年に申請し、10年近く時間がかかりましたが、キノコ類の中で、抗ガン成分の抽出法に関する初の特許の認可となりました。
キノコといえば、シイタケやマイタケ、霊芝などがよく知られています。最近では成分の研究が進み、キノコ類に抗ガン作用のあるものが多いことが知られています。
特にハナビラタケは、抗ガン成分が質・量ともに、キノコ類の中では抜群なのです。
ハナビラタケは、日本では標高1000m以上の山岳地帯に自生しているキノコです。自生する場所が限られていて、発見が困難なため、登山愛好家の問では「幻のキノコ」と呼ばれてきました。ところが10年ほど前から人工栽培が可能になり、研究が盛んに行われるようになりました。

その結果、ハナビラタケに関する驚くべき事実が、次々と明らかになってきました。その代表的事実が、ハナビラタケに含まれる有効成分の種類です。以前から、キノコに含まれる抗ガン作用を発揮する成分ベータは、βグルカンだといわれてきました。ところが、βグルカンとは1つの化合物の固有名詞ではなく、ビタミンやミネラルと同じく、似た性質を持つさまざまな物質の総称です。ビタミンやミネラルが種類によって独特の働きをするように、βグルカンにもβ(1・3)、β(1・4)、β(1・6)などの種類があり、働きも異なります。

例えば、β(1・4)グルカンは紙の成分であるセルロースを指します。β(1・6)グルカンは、自然界のカビやキノコに多く含まれていますが、抗ガン作用はほとんどありません。
抗ガン作用を強力に発揮するのは、β(1・3)グルカンなのです。日本では現在、キノコから抽出されたβグルカンを使った抗ガン剤が三種類、厚生労働省から認可されています。
これらの医薬品の有効成分は、いずれもβ(1・3)グルカンなのです。ハナビラタケには、このβ(1・3)グルカンが豊富に含まれていることがわかりました。ハナビラタケには、βグルカンが

100g中に61.9gも含まれているのです。この量は、βグルカンが多いといわれるアガリクス( 100g中11.6g)やマイタケ(100g中18.1g)の数倍の含有量です。しかも、そのほとんどが抗ガン作用を持つβ(1・3)グルカンなのです。

マウス実験でハナビラタケ抽出液を与えたら白血球(免疫の主要成分)が増加

β(1・3)グルカンが免疫力を高めることは、動物実験で明らかになっています。まず、免疫力を高める効果を確認するため、マウスを使った実験で、免疫力の中心的な役割を果たす白血球の数がいかに変化するかを調べました。
マウスに白血球の働きを急激に低下させる抗ガン剤を注射したうえで、ハナビラタケのβ(1・3)グルカンの抽出液を飲ませました。その結果、マウスの白血球は一時的に減ったものの、すぐに増加に転じたのです。つまり、免疫力の中心的な役割をしている白血球の減少を抑えて増加に転じさせたことは、免疫力の強化につながっていることを証明しています。
ハナビラタケのβ(1・3)グルカンが、免疫力を強化して抗ガンカを発揮することは、動物実験や人の臨床試験でもわかっています。