疲労とは「身体的あるいは精神的負荷を連続して与えられた時にみられる、一時的な身体的および精神的作業能力の質的、あるいは量的な低下現象」と定義できます。
1999年の厚生労働省疲労調査の疫学調査によると、疲労を自覚している人の割合は就労人口の59%です。
その半数の人が6ヶ月以もの間、疲れを感じたままの慢性疲労であることも明らかになりた。さらに、日本における慢性疲労が及ぼす経済的損失影響はなんと年間約1.2兆円にも上ることがわかったのです。疲労は痛み、発熱とならんで生体の3大アラームといわれ、身体にとって生命と健康を維持する上で重要な信号の一つでもあります。慢性的な疲労感を「ただの疲れ」と軽く考えることは非常に危険なのです。
オーバーワークによって発生した過剰な活性酸素が原因
疲労には、身体的な疲労と精神的な疲労があります疲労に襲われると、次のような変化が生じます。
- 刺激に対する反応時間が遅くなる
- 思考力が低下し、注意力が散漫になる
- 動作が緩慢で、行動量が低下する
- 自律神経異常
最近、疲労のメカニズムについての研究が積極的に行われ、現在では次のようなことが疲労のメカニズムとして提唱されています。
生物は生命維持に必要なエネルギーを得るために、絶えず酸素を消費しています。にれらの酸素の1部は代謝過程において、活性酸素と呼ばれる反応性が高い状態に変換されます。通常、活性酸素は生体が本来持っている活性酸素消去システムによって速やかに処理されますが、オーバーワーク状態などで活性酸素が大量に発生する状況下では十分に処理しきれないことがあります。
こうした過剰な活性酸素によって細胞内のミトコンドリアの電子伝達系が阻害され、ATP産生能が低下することによる細胞機能低下や組織損傷が生じ、その結果、疲労感や身体的パフォーマンス低下などの疲労状態が発生すると考えられるのです。
これまで、疲労の原因物質は乳酸であり、これが筋肉に溜まることによって疲労を感じるとされてきました。しかし現在では逆に、乳酸は脳神経系では重要なエネルギー源であり、疲弊した筋肉を早く回復させる物質であることがわかってきました。
総合力で根本から疲労を改善し、予防
疲れを感じた時、お風呂につかったり、マッサージを受けるなどします。しかし、これらは局所的で一過性の解決策に過ぎません。溜まった疲れを取り除き、さらに疲労予防できるのが高麗紅参です。疲労の回復、予防に高麗紅参がどのように作用するか説明します。
- 元気の素である副腎皮質ホルモンの分泌を促進させるとともにストレスを緩和
- 胃腸を元気にさせ、食欲増進させる
- 肝臓や腎臓の機能を強化
- 造血作用や血液粘度低下作用
副腎皮質ホルモンの分泌が少なくなると、疲れが急増します。
高麗紅参は脳下垂体に働きかけ、副腎皮質刺激ホルモンを介して副腎皮質ホルモンの分泌を促進させ、疲れている臓器に対して積極的に疲労回復を促しますが、過剰分泌には抑制作用を有します。これによりストレスホルモンの分泌をコントロールして、ストレスを媛和させます。
消費した分のエネルギーを新たに補給するには、栄養分を吸収する胃腸を元気にしておくことが重要です。高麗紅参は自律神経のバランスを調節することで胃液の分泌を正常化させ、また便秘の解消作用などにより胃腸を元気にし、食欲を増進させます。
体が常に老廃物を捨て、新たに栄養を行き渡らせるためには、肝臓や腎臓の機能が正
常に働くことがきわめて重要です。高麗紅参はこれらの機能を改善する働きがあります。
高麗紅参には赤血球を増やす作用や血液粘度を低下させる作用があり、これによって新鮮な酸素や栄養を体の隅々まで運ぶことができ、疲労が早く回復します。高麗紅参には、以上のような働き以外にも多くの効能があり、それらの総合力で疲労を根本から取り除く作用があるのです。