糖質制限食をやってみてはじめてわかったこと、やったからこそ見える景色がある

糖質は栄養と言えるか?

淡水怪物を摂ると眠くなる

糖質制限食を実践してはじめてわかったことですが、主食(米、パン、うどんなど)を食べると、1時間弱で確実に、強烈な眠気が襲ってきます。糖質制限食ならこちら

それまでは、「食べたら眠くなるのはあたりまえ」と考えて気にも留めなかったのですが、しばらく糖質を含まないものだけ食べている状況で、いきなりパンなどを食べると、そのあと猛烈に眠気が襲ってきて、いつの間にか眠りこけているのです。

この眠気の原因については、「糖質食により血糖値が上がり、それに応じてインスリンが分泌され、今度はその働きによって低血糖になるため」と説明されています。だから、逆に糖質を摂取しなくなると血糖値が上がらず、インスリンも分泌されないので、眠気に襲われることもない、というメカニズムになります。

このことについて、こんな人体実験?があります。家族でドライブに出かけた時、中学生の息子さんには、ご飯・パン抜きで肉やソーセージ、野菜を好きなだけ食べさせ、一方、奥様は普通にご飯付きの定食を食べてもらいました。
食後に車に乗り込んだところ、普段ならドアを閉めるやいなや寝てしまう息子さんが、まったく眠らずにずっと喋っていて、逆に奥様はすぐに寝てしまったということです。

さて、日中に眠らなくなるとどうなるか。その反動で、夜はベッドに入るとあっという間に寝付いてしまったのです。いわゆる「寝付きがいい」ということです。夢を見ることもなく朝になると自然に目が覚め、目が覚めたとたんに体が活動モードに入ったのです。

糖質制限食を始めてから、夜は十分に熟睡できるようになったため、睡眠時間はむしろ短くなった感じです。糖質制限により日中の居眠りタイムがなくなり、夜はすぐに熟睡し、朝になるとばっと目が覚める生活になったわけで、必然的に活動時間が長くなります。

職場でも通勤電車でも、新幹線や飛行機のなかでも、ずっと居眠りせずに起きているのですから、その時間を読書にあてたり、ゆっくり考えごとをしたり有意義に時間を活用できるようになりました。「1日24時間」から「1日26時間」くらいに増えたような感覚です。

さらに、「糖質を食べると眠くなる」「糖質を食べなければ眠くならない」ということを利用すれば、睡眠障害の治療に役立つ可能性が高くなります。長年睡眠障害をわずらっていたという方から、それまで入眠剤が手放せなかったのに、糖質制限をしてからは、それなしに眠れるようになったという報告も多数いただきました。

「食後の眠気がなくなり、昼寝をしなくなった分、夜になるとばたりと寝てしまいます」というメールもたくさんいただいています。睡眠障害の原因はさまざまでしょうが、その原因の1つが糖質食である可能性は否定できませんし、むしろ可能性は高いと思われます。睡眠障害に悩んでいらっしやる方はとりあえず、「主食を食べないだけで睡眠障害が治るのなら、やってみようか」程度の軽いノリで、糖質制限食を始めてみるのも悪くないでしょう。

同様に、糖質制限を始めてから抑うつ症状がなくなって、抗うつ剤が不要になったという人もいます。糖質制限を勧めてみたら症状が改善した、という連絡も多数いただいています。さらに、糖質を食べると食後に眠くなることが普遍的な現象であれば、居眠り運転の原因の1つが糖質過剰摂取である可能性も浮上してきます。がっつり糖質を制限する方法でなくても今、食べている主食を減らせば睡魔は改善できる可能性もあります。

ご存じのように、ドライブインや高速道路のサービスエリアは、最近、食事にカを入れているところが増えました。とくに、地元の名産や名物料理を組み合わせた食事を目玉にしているサービスエリアも多く、ニュースやバラエティ番組で取り上げられるところも目にします。

メニューを見ると、定食や井物、そしてラーメンなどの麺類がほとんどであり、いずれもかなりの糖質過多食です。これはどう考えても、食後の血糖を急上昇させて「居眠りを誘発させる食事」です。

このような食事を提供しておいて「居眠り運転をするな」というのは土台無理な話です。いずれにしても、炭水化物主体の食事をするようになったばかりに、人間は食後の眠気に襲われる生活をするはめになったのです。

私たちは米やうどんやパンに、貴重な時間を奪われてきたのです糖質たっぷりの食事が主食であると頭から信じ込んできたばかりに、無為な時間を過ごしてきたのです。そして、糖質を食べると眠くなるという現象が、本来の人類は糖質を摂取していなかったことを証明しているのです。

初期人類が糖質を食べて眠りこけていたら、肉食動物のエサでしかないからです。それこそ、ネギと調味料を背負った鴨が勝手に鍋にダイブし、自分でコンロの火つを点けているようなもので、そんなマヌケな動物はすぐに絶滅するしかありません。

デンプンの罠

「うどん1玉は角砂糖14個分」と紹介しましたが、角砂糖14個はとても食べられるものではありませんが、うどん1玉なら一気に食べられるし、多くの男性にとっては、1玉のうどんではとても足りず、2 玉、3 玉と食べる人も珍しくないはずです。

同様に、14個の角砂糖がお茶碗に盛られているのを見たら、私は胸焼けしてしまうが、お茶碗1杯のご飯を見て胸焼けはしません。ようするに、砂糖は大量に食べられないが、同じ量の糖質を含んでいるデンプンならいとも簡単に食べられるのです。

理由はいうまでもなく、デンプンは食べやすいからです。デンプンをよく噛めば、唾液のアミラーゼがそれを分解してブドウ糖に変化させ、ほんのり甘くなりますが、その甘さは砂糖に比べれば、「そういわれれば甘いかな? 」程度であり、今日の私たちの味覚からすると、パンもうどんもご飯も、むしろ「甘みのない食べ物」の部類です。

そして炭水化物は、食べ続けても飽きがこない不思議な魅力があり、おかずの味付けによって変化を付ければ、いくらでも食べられてしまいます。「ほとんど甘くない」のは口のなかでだけであり、消化管を通過していく過程で分解されることで、デンプンはブドウ糖に変化して吸収され、「甘い食べ物」に変身します。

口のなかでは甘くないのですが、体内で甘い糖分に豹変し、血糖を急上昇させます。これぞ、ヒツジの皮をかぶったオオカミならぬ、デンプンの衣をかぶったブドウ糖であり、トロイの木馬といえるでしょう。これが砂糖だったら、その強烈な甘さから、「甘くて美味しいけれど、何となく体に悪いかも」という意識が頭に浮かぶこともありますが、パンもご飯もうどんも、それ自体は甘くないため、「砂糖のように体に悪いかも」という発想は、絶対に頭に浮かばないはずです。これがデンプンの怖さ、穀物の怖さです。このデンプンのみがもつ魔力、まさにそれは、人類にとって「魔味」といえるでしょう。

炭水化物は必須栄養素なのか?

現在の栄養学の教科書には「糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質が三大栄養素」であり、「生活習慣病を予防するためには、脂質の比率を25~30% 以下に抑えるべき」「炭水化物は60%前後と、もっとも多く必要」というようなことが書かれています。

このような記述は、どの栄養学の教科書にも必ず書かれているので、栄養学という学問のいわばを土台です。三大栄養素のなかでもっとも重視されているのは、タンパク質でも脂質でもなく、炭水化物であることがわかります。

しかし、糖質制限食の存在を知り、それを自分の体で実践するにつれ、この「三大栄養素」の概念がそもそも間違っているのではないか、という疑問が浮かんできます。糖質制限をしてみるとわかりますが、糖質を摂取しなくても人間は普通に生活できるし、それどころか、肥満も糖尿病も高血圧も高脂血症も治ってしまい、スタミナが付き、どんどん健康になっていくのです。

少なくとも私が知るかぎり、糖質制限食に切り替えた健康人で不健康になった人は聞いたことも見たこともありません。これは生物学的にも証明できるものです。人間の生存に欠くことができない必須脂肪酸と必須アミノ酸に関しては、食事で外部から取り入れるしか方法がないのですが、炭水化物に関しては、アミノ酸を材料にブドウ糖を合成するとうしんせい「糖新生」というシステムが人間には備わっていて、タンパク質さえあれば自分で作り出せるからです。

ようするに、必須脂肪酸や必須アミノ酸のように、「人間が体内で生合成できないから、いやでも外部から取り込むしかない」という意味での「必須炭水化物」は存在しないのです。つまり、「必須栄養素としての炭水化物」を大前提に理論体系が組み立てられている栄養学という学問体系自体が、砂上の楼閣なのでしょう。

ではなぜ、こんなことになってしまったのだろうか。理由はおそらく、食物とは「カロリー」であり、すべての食物はカロリーに換算して摂取す量を決めるべきだ、というカロリー神話を最初にべースに据えてしまったからでしょう。

また、これとは別に、「昔から食べてきたものを食べるのが正しい食生活である」という考えや、「その土地で採れるものを食べるべき。そこで暮らす人間はその土地で採れるものを消化するように進化してきたのだ」という考え方を提唱する人も多く、たとえば書店の健康コーナーには、「日本古来の食事である玄米を食べれば病気知らず」というような本がいくつも並んでいる。

一見まともなように見えますが、この考えもおかしい点がいくつか見えてきます。「日本古来」の「古来」とは、いつの時点を指し、なぜその時点を「古来」としたかの根拠が書かれていないからでし。たとえば、「古来」を縄文時代中期以前にすれば、日本列島に栽培種のイネはまだ1本も生えていないし、その時代に生きていた日本人は玄米は食べていません。

また、日本各地でイネが栽培されるようになってからも、日本人は玄米だけ食べていたわけではありません。日本人にとってイネは「聖なる植物」の1つとして信仰の対象でしたが、毎日豊富に食べられる食材ではありませんでした。

江戸時代になっても、日本人の8割を占めていた農民層にとっては、米は年貢として納めるものであり、彼らの日常の食事は、雑穀と芋、野菜を混ぜて煮たものでした。
また、日本各地の畑で栽培されている野菜についても、日本の固有種となると極めて少なく、大多数は海外から渡来したものであり、日本古来の野菜といえば、ヤマノイモ、ウド、フキなどしかありません。日本の国土に昔から生えていたものを食べよう、というのは、考え方としては面白いが、これは日本の自然史と歴史を無視した暴論です。

糖質は嗜好品

では、人間にとって糖質とは何でしょうか?必須栄養素ではなく、摂取しなくても問題はなく、かえって摂取することによりさまざまなトラブルを起こしているだけの存在です。一方で、糖質制限の話をすると、きまって「ご飯が食べられない人生なんて考えられない」「甘い物が食べられないなら死んだほうがマシ」と猛烈に反発する人がいるし、さまざまな理屈をこねて「糖質を食べることの意義」を見つけようとする人もいます。

そのような人にとっては、糖質を食べるという行為そのものに愛着があるように見えます。これは何かに似ていないでしょうか。このような反応を示す物を、「晴好品」と呼んでいます。晴好晶とは、摂取時の味覚や刺激を楽しむために、食べたり飲んだりする飲食物や喫煙物のことを言い、一般的に次のような特性を持っています。

  • 普通の意味での飲食物ではない(栄養・エネルギー源として期待されていない)
  • 普通の意味での薬ではない(病気に対する治療効果はない)
  • 精神的な効果がある
  • ないと寂しい感じがする

たとえば、コーヒーは飲んで栄養になるわけでもなければ、薬になるわけでもありません。しかし、独特の香りと苦みは精神をシャキッとさせ、気分をリフレッシュさせてくれます。そして1杯飲んだあと、もう1杯飲みたくなります。
コーヒーを取り巻く全体的な雰囲気も、人々を魅了してやみません。これはタバコや酒も同じです。タバコを吸ったり酒を飲んでも栄養にも薬にもならないのですが、それらがもたらす刺激や酩酊感は他の物では代用できず、1度体験すると、くりかえし味わいたくなり、一部の人間はそれなしでは暮らせなくなって中毒になり、最後は依存状態になって抜け出せなくなるくらいです。
アルコール依存症についてはこちらです。

老年期についての誤った知識

老人間題をわれわれは社会的な問題としてのみとらえがちです。ということはつまり他とごと人事と思っているということです。しかし、人は60あるいは70になって突然、老いるのではないのです。元気盛りの30代からすでに老いていていくのですが、その自分の老化や老年期についてどれだけの知識をもっているのでしょうか?

寿命を短くすることがはっきりわかっているのは
肥満
体重が正常な範囲にあることは、循環系のトラブルを少なくするだけでなく、糖尿病の予防にもなる。もしも肥満者を減らすことができたら、他のどのような方法よりも大きく平均寿命を伸ばせるだろうといわれている。
医療上の深刻な問題となっているのは
化学薬品療法
化学薬品が老人医療上の大きな問題になっているのは、高齢者の場合、薬品の代謝が若年者と異なり、しばしば通常でない反応を起こすからである。また、高齢者は同時にいくつもの投薬を受けていることが多いため、作用が影響しあうからである。
高齢者の知力の低下
起こりうる
最新の研究で加齢に伴う知力の低下は避けがたいという、かつて信じられていた老人学者たちの主張は根拠のないものであることがわかってきている。専門家たちの一致した見解は、65歳を過ぎても大多数の人は、顕著な知的崩壊を経験しなくてすむという点である。
人は加齢により
ほとんど怒らなくなる
よく年をとると気むずかしくなるというけれども、アメリカのデューク大学で行われた研究では、高齢者の大多数はほとんどいらついたり、怒ったり、つきあいにくかったりはしないことが明らかにされている。
ボケの原因となるのは
脳卒中、アルツハイマー病、脳内の化学的アンバランス
ボケと診断された老人の15~20%には、はっきりした特定の障害が見いだされる。アルツハイマー病、多発性卒中、そして脳組織におけるアミロイドと呼ばれる物質の過剰と、コリンの欠乏である。アルツハイマーの進行を抑えて記憶力を高め、意欲もぐんぐん高まる「トウゲシバ」
遠くない将来に可能となると考えられている平均寿命は
100歳
老化に対する正しい知識をもつようになれば、平均寿命は100百歳まで延びると推定されている。そのために画期的な医学の進歩が必要なわけではなく、すでによく知られている健康のルールにのっとった、子どものときからの健全な生活が100歳の寿命を可能にするのである。そして、年をとったからボケるのではなく、例えばコリンの欠乏を招くような悪い食事がボケの原因となることがわかってきている。

コリンはビタミンB群の1つで、レシチンの主要な構成物質です。

だからレシチンをとればとれることになるし、レシチンを豊富にふくんでいる卵や大豆はすぐれたコリン源です。他にコリンを多くふくんでいるのは、ビール酵母、小麦胚芽、レバーなどです。働きの1つは肝臓に脂肪が過度にたまるのを防ぐことですが、記憶・学習・思考力に関わる神経伝達物質のアセチルコリンの原料ともなります。
コリンが不足しているとその神経伝達物質が十分につくり出せなくなり、脳の十全な働きが維持できなくなってしまいます。

ただ問題は、アセチルコリンの不足がすぐにはボケにつながらない点です。長期潜行したのちにしだいにボケてくるのだから、健康であってもつねにコリンが十分にとれる食事を心掛けている必要があるということです。

中間管理職が意識すべき食習慣

30代、40代の中間管理職の人がいちばん気をつけなくてはならないのはフラストレーションだといわれています。その層の人に大きなストレスがかかっているのに、企業のトップや上級管理者のような決定権がないために、真正面からの対応ができないのです。

ストレスに対する対応は、基本的には原始人がライオンに出会った場合と同じで、闘うか逃げるかの2つしかありません。それをファイト・オア・フライト反応といっているのですが、中間管理職に限らず、決定権をもった一握りのトップや一部の権力者を除いて、現代人の多くはファイトもフライトもできないという状況に置かれています。

それがストレスそのものよりも、もっとやっかいなフラストレーションを生み出してしまうのです。ストレスが加わった場合、基本的には選択は2つしかない。正面から対決して挑戦するか逃げるかだが、中間管理職は、そのいずれも選択できないことが多いのです。

選択を回避して対応を保留しなくてはならないために、結局はフラストレーションにとりつかれることになるのえす。フラストレーションはコーチゾン・タイプの副腎ホルモンの過剰な分泌をうながして、血中コレステロールのレベルを高めるのですが、そのコレステロールは燃やすことができません。

どこにも行き場がないので、ステロイド剤を処方されてい方に起きる副作用と同じような潰瘍を生み、大腸にも病気が出てきます。
それが体の状態をより悪くさせ、血圧が上がり、血中の脂肪の量が増加します。フラストレーションは、制御のできない解決不可能なストレスになっていくわけで、それおが多くのミドル層を困らせているのですが、ではどうやったらよいのでしょうか?

1つはフラストレーションを生まないようにうまく対応することです。正面から当たれるものには出来るだけ正面から当たって、ファイトする。そうすれば満足感や達成感が得られて、多くの場合ストレスは消えることになるでしょう。

ミドルよりもはるかに元気のいい社長がいるのはそのせいなのです。もう1つは抗ストレスに働く栄養素が十分にとれる食事の内容にすることです。

そしてコレステロールと脂肪の摂取量を減らし、質のよい蛋白質をとることです。ともかくそうやって、社長に比べるとはるかに不利な立場にあるミドルの期間を乗り切るしかありません。
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抗ストレス栄養素はどういうものかというと、ビタミンC 、E、B群、そにマグネシウムです。B群のなかではとくにパントテン酸とビタミンB2が重要で、それらの十分にとれる食事が中間管理職にとって最善の食事ということになります。

とくに重要な食品を挙げると、レバー、緑色野菜、果物、精製していない穀類、豆類、ミルク、卵、チーズ、たらこなどの魚卵、小麦胚芽、ビール酵母、花粉などです。

野菜と果物はすぐれたビタミンC 源ですが、ストレス下では体のビタミンC 要求量がはね上がるため、サプリメントを常備しておくといいでしょう。

そして、ストレスがかかった場合にはすかさず飲むことです。体の要求量に応じた補給がなされないと、副腎による緊急事態に応じたホルモンの産出ができなくなるのです。

抗酸化ビタミンはこちらです。