更年期以降の女性は女性ホルモン不足で内蔵脂肪太りを招くが不足分さえ補えば痩せる 酢大豆が効果的

女性は40代以降、太りやすくなる

スレンダーなほっそりとしたスタイルのいい女性でも、中年になると、男性のようにおなか太りが日立ってきます。いわゆるポッコリお腹が気になるようになります。

厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によれば、男女とも20代から30代40代と肥満者の割合が増えていきます。全体に肥満者が多いのは男性ですが、その数は50代がピークで、それ以上の年齢になると徐々に減少していきます。

これに対して、女性は40代以降で肥満者が急増します。そもそも、肥満になるのは、食事でとるエネルギー(カロリー)が、運動などで消費されるエネルギーを上回ってしまうからという単純な理由です。

つまり、食べすぎや運動不足が肥満の原因になります。しかも、年を取るにつれて、脂肪を燃やす働きのある筋肉の量が減って、脂肪の燃えにくい体になっていきます。そのため、食べる量が若いころと同じようだと、燃やしきれずに残った脂肪がどんどんたまって、肥満になってしまうのです。

さらに、女性の場合は、更年期(一般に閉経前後の約10年間を指す)を迎えて女性ホルモン(エストロゲン) の分泌が減少することも、肥満の原因になっています。
更年期障害(症状・原因・治療)についてはこちら。

女性ホルモンの減少がぽっこりお腹の原因に

エストロゲンは、男性でも分泌されますが、その量は微量で、生涯を通じてほとんど変化しません。一方、女性は30歳前後に分泌量がピークになります。

実は、エストロゲンには内臓脂肪をつきにくくする働きがあります。そのため、若い女性は内臓脂肪太り(内臓脂肪型肥満)になりにくいのです。ところが、女性のエストロゲンの分泌量は更年期以降に急減します。

60歳以降の女性では、なんと男性の分泌量を下回ってしまうのです。エストロゲンの分泌量が減ると、さまざまな更年期障害が現れ、全身の働きにも大きな影響を与えます。

例えば、食欲への影響があります。エストロゲンの分泌量が減ると、レプチンという食欲を抑えるホルモンの分泌が減り、逆にグレリンという食欲を増進させるホルモンの分泌が増えて、食欲が増加します。

また、レプチンの働きが低下することで、内臓脂肪が燃えにくくなるともいわれています。このため、女性はエストロゲンの分泌量が減る40 代から、内臓脂肪が増えて太りやすくなります。もともと女性は下腹部や腰まわり、太ももなどに脂肪がつく皮下脂肪型肥満(洋ナシ型肥満)になりやすいのですが、中年以降に内臓脂肪型肥満(リンゴ型肥満)が多くなるのはこのためです。

内臓脂肪型肥満は、高血圧や脂質異常、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病を進行させるためすぐに解消させる必要があるのです。
この内臓脂肪は、運動や食事といった生活習慣の改善で解消しやすいので、まずは、運動を習慣づけて、余分な内臓脂肪を燃やすようにしましょう。
こまめに動くだけでも、内臓脂肪を燃やす効果があります。食事では、脂っこい肉類はさけて、魚や大豆食品、野菜やキノコ、海藻類を十分にとって栄養バランスを整えることが必要です。

特に大豆製品は「畑の肉」といわれるほど良質なたんばく源であるばかりでなく、女性ホルモンとよく似た働きをするイソブラボンが豊富なので、更年期を過ぎた女性におすすめしたい食品です。大豆食品をとって、イソブラボンを補給すれば、内臓脂肪が燃えやすくなり、おなか太りの解消に役立つでしょう。

女性ホルモン不足の解消には「酢大豆」がおすすめ!

脂肪燃焼成分を豊富に含む大豆

中高年女性の肥満、特におなか太りは、更年期を過ぎてからの女性ホルモン(エストロゲン)分泌量の急激な減少と大きなかかわりがあるのですが、そこで、不足する女性ホルモンを補って、肥満を解消するのにおすすめなのが酢大豆です。
酢大豆はこちら

酢大豆の材料である大豆には、女性ホルモンと化学構造も働きもよく似たイソブラボンが含まれ、もう1つの材料である酢には、体内の脂肪を燃焼させるという働きがあります。
つまり、酢大豆は、大豆と酢の両方の働きで肥満を解消してくれる特効食なのです。

イソブラボンとは、大豆胚芽部分に多く含まれるフラボノイド(植物に広く含まれる色素化合物) の一種です。化学構造が女性ホルモンによく似ていて、体内に入ると女性ホルモンと同様の働きをすることから「植物性エストロゲン」とも呼ばれています。

大豆を積極的にとれば、イソブラボンが女性ホルモンの代わりとなって働き、内臓脂肪によるおなか太りを解消してくれるのです。実際、静岡県立大学などで行われた実験により、イソフラボンには、女性ホルモン不足による体脂肪の増加を抑える働きのあることがわかっています。

また、大豆の主成分である大豆たんばくは、脂肪燃焼を促す働きがあります。加えて、大豆たんばくに含まれるβ-コングリシニンという成分には、脂肪燃焼を助けるアディポネクチンというホルモンの分泌を、促す働きがあることもわかっています。
大豆のパワーについてはこちらに詳細があります。

酢の代謝アップ効果が相乗効果

方、酢には「クエン酸回路」を活性化させる働きがあります。クエン酸回路とは、摂取した食べ物をエネルギーに変える、いわば体内のエネルギー生産工場のようなものです。

クエン酸回路が活性化すると、エネルギーがどんどん作り出されるのです。ところが、この回路の働きが低下すると、食べ物を効率よくエネルギーに変えることができなくなるため、体内に内臓脂肪をためこんでしまい、おなか太りを招きやすくなります。

そこで、酢を積極的にとってクエン酸回路を活性化させれば、肥満を防ぐことができるというわけです。さらに、酢に含まれるアミノ酸(たんばく質の構成成分)は、脂肪の蓄墳を抑えます。特に酢に多く含まれるリジン、プロリン、アラニン、アルギニンなどのアミノ酸には、内臓脂肪を燃やす働きのあることがよく知られています。

つまり、酢をたくさんとれば、代謝(体内で行われる化学反応)がよくなって内臓脂肪が燃えやすくなり、おなか太りが解消するのです。このように、大豆と酢には肥満を解消する優れた働きがあります。そこで、大豆と酢を同時にとって相乗効果まで期待しようというのが、酢大豆です。といっても、

酢大豆は特に目新しいものではありません。以前、大ブームになって新問や雑誌の紙上をにぎわせたので、覚えている人もいることでしょう。ブームから30年以上たった今でも、日本各地で酢大豆を食べる習慣は脈々と受け継がれています。これは、酢大豆の肥満解消や健康増進に問する優れた働きが、多くの人に認められているからです。

実際、酢大豆を常食することでおなかがへこみ、5キロ、10キロを簡単に減量できた人がおおぜいます。おなか太りに悩んでいる人は、ぜひ試してみるといいでしょう。

頻尿になると精神的にもダウンしてしまうがニラの種「すっきり種」で改善

外出時はトイレのことばかりが気になる

私は40代に届きそうな時から、トイレが近くなりました。外出するときには、家を出る前にトイレに行き、電車に乗る前や乗った後にまたトイレ、目的地に着いてもまずトイレといった具合に、常にトイレを意識しなければなりません。

1時間に1回はトイレに行くので、待ち合わせのときなど、途中のトイレに行く時間も考慮して家を出ていました。

友人たちは、私のトイレが近いことを知っていますから、食事をしながらおしゃべりをしているときにも、「トイレは大丈夫? 」と声をかけてくれていました。これも少しストレスでしたが、尿意を感じてからトイレに行くのでは間に合わないのです。

時間を見て、トイレに行きたくなるかな?と思ったら先にトイレに行くのです。

さらに、今年に入ってからは、夜もトイレが近くなりました。週に2~3回ですが、深夜や明け方など、一晩に2回も3回もトイレに起きるようになってしまったのです。

もともと冷え症で寝つきが悪いのに、ようやくウトウトし始めたと思ったらトイレとなるので、たまったものではありません。

家族の朝の支度もあるので、いつまでも寝ているわけにはいきません。毎朝、寝不足でも起きますが、正直、起床直後から疲労感があって、朝から気分よくスタート、というわけにはいきません。ちょっとした家事をするにも、がんばりが必要になります。

水分を控えても、何度もトイレに行きたくなるのですから、やはり普通ではないかもと、少々不安になってきました。

そんな話を友人にしたところ「頻尿に効くものがあるよ」と教えてくれました。家に帰ってすぐにインターネットで検索してみたところ、見つけたのが「ニラの種」でした。

ニラの種の健康食品というものがあることを初めて知りましたし、それが効くかどうかもわかりませんでした。

でも、とにかく夜間のトイレの回数を減らしたかったので、ものは試しと取り寄せて、朝晩3粒ずつ飲んでみました。すると、これが案外効いたのです。

あきらめていた旅行にも挑戦

飲み始めて3過問くらいたったころから、夜中にトイレに起きる日が週に1回くらいになり、気がつくと「今週は夜中に起きることが一度もなかったな」というときが増えてきました。今では、朝まで起きずに快眠できる日がほとんどです。

寝つきもよくなり、すぐに眠りに入ります。足や体が冷えて、いつまでも眠れないということがなくなりました。

それと同時に、昼問のトイレの回数も少しずつ減ってきました。友人たちと食事をしているときに、以前のように「トイレは?」と聞かれて「まだ、大丈夫」と答えたときには、友人たちも驚いていました。

これまでの経験から、駅やデパートなど、トイレのあるところでは、「ここでトイレに入っておかないと」とすぐに頭に浮かんでいました。

でも、自分の膀胱を意識すると、「まだ大丈夫かも」というときが増えてきて、今では2~3時間たっても「トイレ」とは思わなくなりました。

トイレを常に意識しなければならなかったときは、電車やバスに乗っての外出がおっくうでしたが、このごろは遠出も苦ではありません。「トイレの近い私には絶対に無理」とあきらめていた長距離のバスツアーなどにも、今度挑戦してみようかと思っています。

腎の機能を高め排泄の機能を正常化する

40歳近くになると体質が変わる人が多く、それまでになかった症状が現れることがあります。突然に夜夜間頻尿になったのも、そうした体質の変化と考えられます。

西洋医学では、頻尿の治療には、膀胱の過緊張をゆるめる薬を使います。しかし、人問の体は複雑ですから、頻尿の原因が必ずしも膀胱の過緊張だけにあるとは限りません。

一方、ニラの種は、弱った臓器や血流を回復させる働きに優れています。東洋医学でいう五臓の1つ「腎」の働きを高める作用があるのです。

ニラの種「すっきり種」の口コミ、使用感、効能・効果一覧

ペースメーカー

体内に植え込み、電気刺激を与えて正常な拍動を維持する装置

心臓の拍動と不整脈

心臓は、一定のリズムで収縮と拡張を繰り返し、血液を全身に送り出しています。
心臓が収縮・拡張する動きを「拍動」といいます。
拍動は、心臓が自らつくり出す「電気刺激」によって生み出されます。電気刺激に異常が生じ、拍動のリズムが乱れるのが「不整脈」です。不整脈には、正常な拍動に比べ、遅くなるものと、速くなるものがあります。

従来のペースメーカー

ペースメーカー」とは、人工的に電気刺激を心臓に与え、正常なリズムで拍動を起こさせる治療機器です。電気刺激を生み出す機器を一般的には胸部に植え込み、電線を通して電気刺激を与え、正常な心臓機能を確保するものです。
これまでのペースメーカーは、拍動が遅くなるタイプの不整脈にのみ有効でした。ところが、この10年ほどの間に研究が進み、多くの機能をもつ「多機能ペースメーカー」が開発されました。
その結果、拍動が速くなるタイプの不整脈や、心不全の治療にもペースメーカーが使われるようになり、効果を挙げています。

除細動器の機能を付加したり左心室に電極を国定する

植え込み型除細動器付きペースメーカー

「植え込み型除細動器付きペースメーカー」は、「除細動器」の機能と、ペースメーカーの機能の両方を併せもつペースメーカーです。
不整脈のなかでも、拍動が極端に速くなったり、心臓がけいれんを起こすものは、「突然死」につながることがあります。突然死を防ぐはこちら
除細動器は、このような発作を感知して、自動的に心臓に強い電気ショックを与えたり、心室に電流の刺激を与え、再び心臓を動かすものです。
電気ショックなどで一時的に遅くなったりした拍動は、除柵動器の次にペースメーカーが作動して、正常なリズムに戻します。海外での調査では、植え込み型除細動器付きペースメーカーによる治療は、薬物療法に比較して、死亡率が減少したという報告もあります。
なお、問題点として、本体の大きさと電池の寿命が挙げられます。除柵動器は、多くの電力を消費するため、電池の入った本体はある程度の大きさが必要です。
また、通常のペースメーカーの電池が5〜10年もつのに対し、植え込み型除細動器付きペースメーカーは、発作の頻度が高い場合は5年以下となります。

両心室ペースメーカー

通常のペースメーカーは、電極を「右心房」と「右心室」に固定します。これに対し、両心室ペースメーカーは、この2か所のほか、「左心室」にも電極を固定します。左心室は、強い収縮が起こるなど、動きの大きな部位なので、左心室に直接電極を入れるのは不可能と考えられていました。

ところが、「冠状静脈洞」という血管に電線を通し、左心室の外側に電極を固定する技術が開発され、左心室にも電気刺激を加えて動きをコントロールできるようになりました。
この両心室ペースメーカーは、「重症心不全」の治療に有効です。心不全とは、何らかの原因で心臓の左右の心室の収縮が不十分となり、ポンプとしての機能が低下し、血液を十分に送り出せなくなった状態のことです。

重症心不全は、心不全のなかでも、血液を送り出す機能が著しく低下し、1回の収縮で送り出す血液の量が、通常の約35%以下の場合を指します。このような重症心不全に両心室ペースメーカーを使うと、電気刺激が左右の心室に同時に加わり、拍動が起こって送り出される血液の量が増加します。特に、左右の心室の動きにずれがある場合には、ずれがなくなり、左右の心室の収縮が同時に起こり、正常なリズムで拍動が起こるようになります。
これを「心臓再同期療法」といいます。重症心不全のこれまでの治療法としては、薬物療法と心臓移植が挙げられますが、どちらも限界がありました。しかし、両心室ペースメーカーによる治療の有効性が認められ、今年4月から健康保険が適用されるようになりました。なお、まだ新しい治療法のため、実施している医療機関の数は全国で約畑施設と限られています。

日常生活の注意

外部からの電磁波の影響で誤作動を起こすことも

ペースメーカーは、作動の設定を体外から電磁波を使って行います。そのため、外部から強い電磁波や磁力の影響を受けると、誤作動を起こしたり、設定が変わってしまう可能性があります。次のようなものには注意が必要です。

  • 携帯電話
  • IH調理器具や電子レンジ
  • 盗難防止装置
  • 金属探知機

しびれ

長い時間正座をしたら、足がしびれてしまったということは誰にも経験があるはずです。しかし、外的圧迫などを加えなくても長く続くしびれは、病気が原因の場合もあるため、しっかり病院での受診が必要です。

神経や血管が原因

「しびれ」とは、感覚の異常によって起こり、「何もしていないのにジンジンする」というような不快な症状を指します。長時間の正座で生じる足のしびれは病気ではありませんが、最も代表的なしびれといえます
体には、「痛覚、触覚、温覚、冷覚、位置感覚」などの感覚があります。皮膚や筋肉が刺激を受けると、その刺激情報が末梢神経を通って、脊髄に伝わり、さらに脳へと伝えられます。

皮膚や筋肉で生じた「痛い、熱い」などのさまざまな刺激を感じ取っています。しびれは、刺激が伝わる経路である「末梢神経」「脊髄」「脳」のどこかが障害されて生じます。
この障害によって異常な刺激が脳に送られ、しびれを感じるのです。また、血管の一部が何らかの原因で障害され、血行が悪くなると、障害された部分より先の部分にしびれが起こります。しびれの原因は次の4つに分類できます。

1.末梢神経障害

末梢神経に何らかの障害が起きて、しびれが生じます。単一の神経が障害され、その神経が支配する部分だけがしびれる場合と、複数の神経が同時に障害されて、多発的にしびれが生じる場合があります。

  • 単一の神経障害によるしびれ
    原因と代表的な病気には、「手根管症候群」があります。手首には、骨と靭帯帯に囲まれすきまた「手根管」という狭い隙間があり、その際問を血管や神経が通っています。この手根管がさらに狭くなり、神経が圧迫されると、手のしびれや、「手に力が人らない」という症状が現れたりします。
  • 多発的な神経障害によるしびれ
    原因には、「糖尿病」「尿毒症」「栄養障害」「膠原病」「有害物質による中毒」「帯状痕疹」などがあります。
    糖尿病では高血糖状態が続くことで、尿毒症では腎臓から排泄されるべき老廃物が血液中に増えることで、末梢神経などが障害されて、手足などがしびれます。
    栄養障害は、特にビタミンB群の不足が原因です。普通の食生活を送っていればまず起こりません。多くはアルコールのとり過ぎや、不規則な食生活によるものです。血管に炎症が起こるような膠原病で、手足などにしびれが起こることもあります。
    また、体内に入った有害物質によって、末梢神経が障害されることもあります。帯状癌疹では、子どものころにかかった水ぼうそうのウイルスの活性化が原因で、神経に沿って水痘ができます。痛みやしびれを伴いますが、神経が損傷されると、治癒後も痛みやしびれが残ることがあります。

2.脊椎・脊髄の病気

「頚椎症」「頚椎椎間板ヘルニア」などの頚椎(首の骨)の病気や、「腰椎症」「腰椎椎間板ヘルニア」などの腰椎(腰の骨)の病気でしびれが起こることがあります。頚椎や腰椎は脊椎(背骨)の一部で、「椎骨」という小さな骨が積み重なってできてます。脊椎には脊髄などの神経が通り、椎骨と椎骨の間には「椎間板」があります。頚椎症や腰椎症は椎骨が変形して神経が刺激される病気で、中高年に多いのが特徴です。

椎間板ヘルニアは椎間板が何らかの原因で飛び出し、神経を圧迫します。頚椎が原因の場合は、主に片側の首から手指にかけて、腰椎が原因の場合は、主に片側の腰から脚の裏側にかけてしびれが起きます。そのほかに、「脊椎腫瘍」や「多発性硬化症」もしびれの原因になります。脊椎腫瘍はまれな病気ですが、徐々に症状が悪化していきます。多発性硬化症は脊髄などの神経細胞が障害されて、神経間の情報伝達がうまくいかなくなる病気です。よくなったり悪くなったりを繰り返し、腹部、手足などいろいろな部位に症状が現れます。

3.脳の病気

脳の血管が破れる「脳出血」や、脳の血管が詰まる「脳梗塞」では、体の片側に突然しびれが起こることがあります。「脳腫瘍」や、脳の細胞が変性していく「変性性脳疾患」では、徐々に症状が重くなるのが特徴です。脳の障害された部分により、しびれ以外の症状を伴うこともあります。

4.血行障害

「バージャー病」や「閉塞性動脈硬化症」など、血行障害を起こす病気もしびれの原因となります。冷えを伴うのが血行障害の特徴で、「動脈硬化」が主な原因です。バージャー病は、手足などの末梢の細い動脈が動脈硬化を起こす病気で、患者さんのほとんどはヘビースモーカーです。

閉塞性動脈硬化症は、動脈硬化で血管が狭くなって起こる病気です。手足をはじめ、全身のどこにでも起こることがあります。レイノー症候群では、膠原病などが原因で、血管が収縮して血行が障害され、手足などにしびれが起こります。手や足が白くなり、冷えを伴ってしびれるのが特徴です。
なお、正座によるしびれは、一時的に脚の血流が障害されたり、神経が圧迫されたりすることで起こります。

しびれだけでなく他の症状も伴う場合は注意

しびれは日常的によく経験する症状です。例えば、長時間にわたって正座を続けたときはもちろん、運動したあとで筋肉が疲れ、しびれたように感じることもあります。こうしたしびれは、少し時間が経過すれば自然と消えてしまうものですから、特に心配する必要はありません。気をつけなければならないのは、しばらく様子を見てもよくならず、しびれがどんどんひどくなったり、しびれに伴ってほかの症状が現れてきたりする場合です。このような場合には、何らかの病気が原因でしびれが起きていると考えなければなりません。症状に応じて神経内科や整形外科などを受診する必要があります。

注意しなければいけない症状

  • 半身麻痺や言語障害
    突然体の片側にしびれが起こり、「力が入らない、動かしにくい」などの「麻痺」が現れたり、言語障害を伴っていたりする場合には、脳出血や脳梗塞を考える必要があります。ほうっておくと、重い後遺症などが残る可能性もあるため、できるだけ早く神経内科や脳神経外科を受診しなければいけません。同じような症状が徐々に現れた場合は、脳腫瘍などの脳の病気の可能性があります。
  • しびれる部位が冷たい、歩行障害がある
    血行障害が起きている可能性があります。脚に血行障害が起こると、歩いていると脚がしびれて歩けなくなり、しばらく休むとまた歩けるようになるという症状も現れることがあります。また、間欠跛行は、脊椎・脊髄の痛気でも起こることもあります。
  • 首や腰の痛みを伴う
    首から肩や腕にかけてしびれがあり、首の痛みを伴う場合は、頚椎の病気が考えられます。同様に、腰から下肢にかけてしびれ、腰の痛みがある場合には、腰椎の病気が考えられます。
  • もともと糖尿病や慢性腎不全がある場合
    もともと糖尿病や慢性腎不全がある人にしびれが現れる場合、病気が悪化していることが考えられます。糖尿病の患者さんでは、合併症として「神経障害」が疑われます。初めは手足などがしびれるだけですが、進行すると痛さや熟さを感じなくなり、気づかないうちに「けがややけど」を負うことがあります。慢性腎不全の患者さんの場合は、尿毒症が起きている危険性があります。尿毒症であれば、検査で尿たんばくや血清尿素窒素(BUNなどが異常値を示します。しびれに伴い、何か気になる症状や病気がある場合は、早めに受診して原因を明らかにしておくことが大切です。

まずは病気の治療を。体を冷やさず食生活に気を付ける

らかの病気が原因になつてしびれが起きている場合には、まず原因となつている病気の治療が必要です。例えば、手根管症候群、椎間板ヘルニアなどでは、手術が行われることもあります。手術によって神経への圧迫が取り除かれれば、しびれは大きく改善されます。また、糖尿病が原因の場合には、血糖値をきちんとコントロールすることが、症状の悪化を防ぐのに有効です。

病気が原因の場合、しびれは長く続くことが多い症状です。専門的な治療に加え、日常生活でも次の点に注意すると、症状の改善につながります。冷えを伴う場合は、血行をよくすることが大切です。体を冷やさないようにしたり、適度な運動で、血行を改善します。内側から温めるなら金時しょうがもおすすめです。
食生活では、バランスのとれた食事を心がけ、ビタミン不足を防ぎます。治療でも、ビタミンB剤が使われることもあります。頚椎や腰椎の病気は、無理な姿勢や動作で起こったり、悪化したりします。中腰での作業や、首を後ろに反らす姿勢を長時間続ける、急に立ち上がるなど、脊椎に負担をかける姿勢や動作を避けることが大切です

鉄不足の治療

日本人の女性の1割は鉄欠乏性貧血

さまざまな原因で起こる「貧血」のなかで、鉄不足が原因で起こる貧血が「鉄欠乏性貧血」です。10年ほど前の国民栄養調査では、男女とも、どの年齢層でも、鉄の1日の所要量が満たされていない人が多いという結果が出ています。また、ある調査では、日本人女性の約1割が鉄欠乏性貧血であるということでした。

体内での鉄分の使われ方

鉄は、体内で合成されないので、食事から摂取する必要がありますが、食事から摂取する鉄のうち、体に吸収されるのはおよそ10%です。体内の鉄の多くは、赤血球中のヘモグロビンの原料となっています。一部は、肝臓などに蓄えられて「貯蔵鉄」となっており、鉄が足りなくなると、ここから供給され、ヘモグロビンの原料となります。

古くなって壊れた赤血球の中の鉄も、貯蔵鉄として蓄えられ、再利用されます。そのほか鉄は、わずかですが、筋肉、皮膚、粘膜などにも含まれます。これら体内の鉄は、汗や尿、便などと共に体外に出ていきます。この失われる鉄の量は、1日当たり、男性では普通約1mg、女性では1~2mgです。女性は月経があるため、男性より平均値が高くなっています。

吸収される鉄の量と、日々失われる量のバランスがとれていれば貧血は起こりません。また、もしバランスが崩れても、ヘモグロビンの原料として貯蔵鉄から鉄が供給されるので、貯蔵鉄がある間は、血液中の鉄の濃度は一定に保たれます。貯蔵鉄を使っている段階は貧血ではありませんが、「貧血予備軍」であるといえます。およそ40% の女性が予備軍の状態にあるといわれています。貯蔵鉄もほとんどなくなると、赤血球中の鉄の量が不足し、貧血が起こります。これが鉄欠乏性貧血です。

鉄の体内への取り込みと喪失

食事から摂取した鉄は、体内に吸収され、赤血球中のヘモグロビンの原料となったり、貯蔵鉄として蓄えられたりします。喪失量は1 日当たり男性約1mg 、女性1~2mg。体内に吸収される鉄の量よりも失う量が多く、貯蔵鉄もほとんどなくなると、鉄欠乏性貧血になります。

鉄欠乏性貧血の原因と症状

鉄不足になる理由

鉄が不足する原因として、次のようなことが考えられます。

  • 摂取不足
    偏った食事や、極端なダイエットをしている人が多く、栄養バランスが悪いことが考えられます。
  • 需要の増加
    体が大きくなる成長期や、妊娠、授乳期には、鉄の需要が極端に増加します。
  • 喪失の増加
    たとえば、「潰瘍、痔、胃がん、大腸がんや大腸ポリープ」などによる慢性的な出血や、「子宮筋腫」などで月経過多になった場合などは、失われる鉄の量が増加します。

鉄欠乏性賞血の症状

鉄欠乏性貧血になると、「疲労感、めまい、頭痛、動悸、息切れ、微熱、顔色が悪い、むくみ」など、一般的な貧血の症状のほかに、爪、舌、髪の毛などに、次のような特有の症状が現れます。

  • 爪がもろくなって割れやすくなったり、反り返ったりする。
  • 髪の毛の質が悪くなり、もろく、弱くなる。
  • 食べ物が舌にしみたり、ビリビリした痛みを感じる。
  • 口の端が切れやすい。

治療

鉄剤を、貯蔵鉄が回復するまで服用する

鉄欠乏性貧血は、赤血球やヘモグロビンが少なく、貯蔵鉄もほとんどなくなっている状態です。この段階に至っては、食事だけで鉄不足を解消するのは難しいので、「鉄剤」によって鉄を補給します。

この段階に至っては、食事だけで鉄不足を解消するのは難しいので、「鉄剤」によって鉄を補給します。

サプリにも鉄を含むものがあります。

もし、貧血の背後にほかの病気がある場合は、その治療を行うことが大切です。治療に使われる鉄剤は、吸収のよい鉄を50〜10喝含むのみ薬です。通常は錠剤で、1回1錠、1日1〜2回を、食後や就寝前に服用します。錠剤のほかにカプセル、子どもでものみやすいシロップや、注射などもあります。鉄剤は、ヘモグロビン値が正常になった後も、貯蔵鉄が回復するまで、さらに3~6か月、のみ続けることが必要です。

副作用

人によっては、吐き気や便秘、下痢などが起こることがありますが、通常は4~5日で体が鉄剤に慣れて治まります。しかし4~5日で治まらない場合は、胃薬と一緒にのんだり、食後に服用したりします。
それでも吐き気などが起きる場合は、担当医と相談のうえ、鉄剤の種類を替えてください。また、便の色が黒くなりますが、鉄の色なので心配はありません。

食事から鉄を摂る方法

再発予防には、バランスのとれた食生活が大切です。食生活は「習慣」なので、鉄剤による治療中から、鉄を多く含む食品を摂取するよう努めましょう。

鉄には、主に動物性食品に含まれる「ヘム鉄」と、主に植物性食品に含まれる「非ヘム鉄」があります。ヘム鉄は吸収がよく、非ヘム鉄はヘム鉄より吸収が悪いという特徴がありますが、両方をバランスよくとることが大切です。また、以下のような食べ方の工夫も必要です。

  • ビタミンCを一緒に摂る
    ビタミンCは、鉄の吸収を高めます。ビタミンCを多く含む野菜や果物を一緒に食べましょう。
    ビタミンCを多く含む食品はこちら。
  • ゆっくりよく噛んで食べる
    胃酸は鉄の吸収を高めます。ゆっくりよくかんで、胃酸の分泌を高めましょう。

定期的な検査

鉄欠乏性貧血に限らず、一般に貧血はゆっくり進行するので、疲労感や頭痛などの症状も、体質や年齢のせいと勘違いしがちで気づきにくいものです。
貧血の背後に別の病気が隠れている可能性もありますし、貧血を放置すると心臓に大きな負担がかかりますので、定期的に血液検査を受けることが大切です。