現代は、ストレス社会とも言われ複雑化する社会の中で悩んでいる人もたくさんいます。。適度なストレスは生活にメリハリをつけ、心身を強くするトレーニングにもなります。しかし、過度のストレスは心身のバランスを崩し、現代人の病と言われる高血圧、うつ病、糖尿病、あるいは頭痛やめまい、肩こりなどの不定愁訴の原因になると言われています。それほどストレスは多くの現代病と深い関わりを持っているのです。しかし、生きている限りストレスがなくなることはありません。要は、ストレスを感じても長期にわたって溜め込むのではなく、そのつど何らかの方法で解消するよう心がけることが大切なのです。
適度のストレスは必要ですが、過度のストレスは危険です
現在、が頻繁に使っている「ストレス」という言葉は、1935年にカナダの生物学者ハンス・セリエによって名づけられました。そして、ストレスを引き起こす原因をストレッサーと呼びます。
ストレッサーは日常の生活の中で起きるさまざまな事象や出来事になります。
しかし人は生きている限り、常に何らかのストレスを受けます。ある実験によると、まったくストレスのない状態に置かれた人間は、体温調節機能が低下し、暗示に掛かりやすくなり、しまいには幻覚、妄想まで引き起こしてしまうそうです。
人間にはホメオスタシス(恒常性の維持) という働きがあり、ストレッサーによる心身のひずみを、一定の安定した状態に戻す役割を担っています。ホメオスタシスを機能させ、心と体のバランスを保つためには、適度なストレスは必要です。しかし、強すぎるストレスや長期間解消されないストレスがあると、食欲が低下したり、イライラや不安感、筋肉の緊張、疲労感が抜けないなどの「ストレス反応」が現れることになるのです。
生活習慣病やがん、心筋梗塞など病気の引き金になる場合も
人が何らかのストレスを受け、脳内の視床下部という領域が興奮すると副腎皮質刺激ホルモンが分泌されます。そしてその刺激によって、副腎皮質からコルチゾールという物質が分泌されるのです。コルチゾールはストレスホルモンとも呼ばれ、過度なストレスを受けると分泌量が増加しますが、その反応はとても敏感です。
ブルガリアの博士は、コルチゾールがストレス反応を最小限に食い止めることを証明しました。しかし、コルチゾールが過剰に分泌されると、記憶に深く問わりがある脳の海馬を萎縮させることもわかっています。また交感神経を刺激して、末梢血管が萎縮し、血流障害を誘発します。
血流障害は慢性的な冷え、肩こり、便秘の原因になり、さらには高血圧、心筋梗塞、脳卒中、免疫低下による感染症、皮膚炎など、さまざまな症状を引き起こすだけでなく、がんの発生率も高めます。
また、自律神経系も、視床下部でコントロールされています。自律神経系は交感神経と副交感神経に分かれており、昼は活動的に動くよう交感神経が活発になり、夜は体を休めるために副交感神経が優位に働くようにホルモンバランスを整えます。ストレスを受けるとこのホルモンバランスが崩れ、倦怠感や不眠など、さまざまな症状を誘発することになるのです。
高麗紅参の作用でコルチゾールの分泌を抑制し、ストレスを緩和する
高麗紅参のストレスヘの有効性については、さまざまな実験によって科学的に実証されています。
高麗紅参のサポニン代謝物(サポニンが腸内細菌によって代謝されたもの) は、コルチゾールの合成を阻害し、細胞からの分泌を極端に抑制することがわかりました。ストレスによってコルチゾールが分泌され、抗ストレス作用を示しますが、過剰なコルチゾールの分泌はさまざまな病気の引き金になります。
コルチゾールの過剰分泌を抑制する高麗紅参は、ストレス緩和に有効であることがわかったのです。
また、ある実験では、ストレスが原因で発症することが知られている急性の胃潰瘍症状に対し、高麗紅参に含まれるサポニンが潰瘍の発生を抑制し、さらにできてしまった潰瘍の治癒を早める作用があることがわかっています。
さらに、老人病院における看護者・介護者の作業ストレスに及ぼす高麗紅参末の影響について調査した結果、作業負荷時の疲労感、体調、心理的・生理的機能の改善に高麗紅参末が有効であり、「産業疲労」の防止に役立つと発表されています。この効果は主に自律神経・内分泌系の安定によってもたらされると推定されています。
高麗紅参の代表的な有効成分サポニンは、体内の状態を正常に保つよう調整する「恒常性」という働きで、近年、注目を集めています。
ストレスにより自律神経系が乱れ、ホルモンバランスが崩れると、サポニンRb1は中枢神経に働きかけ抑制作用を促します。反対にサポニンRg1は興奮作用を促します。この両方の作用により、ストレスによる心身のバランスが崩れることを防ぎ、さらに崩れたバランスを戻す効果が期待できます。そのことによってストレスと上手に付き合っていけるようになるのです。
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