血管疾患を引き起こす「高血圧」を改善低血圧にも効果

国の調査によると、日本人の死亡原因の1位はがん、2位は心臓疾患、3位は脳血管疾患とされています。その心疾患や脳血管疾患の原因の多くは「高血圧」と言われているのです。
高血圧症患者を調査してみると、血管や血流にまったく異常がないという人はほとんどなく、動脈硬化をきたしていたり、血管壁の損傷から血栓が生じている場合があるのです。これを放置すると症状は、急速に悪化し、脳溢血や心筋梗塞、狭心症などを引き起こすことになります。国民健康・栄養調査によると、高血圧者とその予備軍を合わせると、40歳以上では4743万人(40歳以上の国民の66.9%)、60歳以上では3003万人(60歳以上の国民の81・2%) となり、高血圧はまさに国民病になっています。
血圧の異常は高血圧ばかりではありません。低血圧も決して侮れない病気です。高血圧は血管疾患を引き起こし命にも危険を及ぼしかねないため、多くの治療薬がありますが、低血圧症の治療薬はかなり少ないのが現状です。しかし、低血圧は頭痛、めまい、息切れ、睡眠障害、貧血などと深く関わりがあり、将来の健康を脅かす危険性が危惧されています。

原因と症状

高血圧の90%が原因がわからない本態性高血圧症

日本における高血圧症患者の90%以上は原因がわからない本態性高血圧症です。この本態性高血圧症の多くは、成人、特に40歳代で発症します。本態性高血圧症の病態を分析してみると、血圧上昇を促進する以下 のような因子が複合的に関与しています。

  1. 交感神経の機能亢進
  2. 昇庄物質(血管収縮物質)が増加
  3. 降庄物質(血管拡張物質)が減少
  4. ホルモンが関与している場合
  5. 血管反応性が克進
  6. 末梢血管の抵抗の上昇
  7. 循環血漿量の増加

一方、低血圧の原因はいくつかのタイプに分類することができます。

  1. 本態性低血圧症
  2. 自律神経の交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、副交感神経が緊張することで血
    管の緊張が解かれた状態となり発生します。

  3. 起立性低血圧症
  4. 急に立ち上がった時に、心臓から送り出された血液が足の方向にだけ流れることで発
    生します。

  5. 慢性症候性低血圧症
  6. 心臓が収縮する力が弱いために、送り出す血液量が不足するというケースです。心筋
    梗塞をはじめ、突発性心筋梗塞や大動脈弁狭窄症など、心臓病や甲状腺などの病気が原因で、低血圧の症状になってしまうことが多いようです。

  7. 不定愁訴症候群による低血圧症
  8. 不眠症状を緩和するために睡眠薬などを多量に摂取した場合、低血圧症になることが
    あります。

高麗紅参の作用

高血圧も低血圧もいずれも正常値に導く作用があります

高血圧への作用については、高麗紅参に含まれる有効成分サポニンは、自律神経を安定化し、交感神経の克進による血圧上昇を抑えます。
また、高麗紅参には血管を拡張させる作用があり、血流を良くすることが期待できます。また、赤血球には、毛細血管を移動するために自由に形を変えられる能力(赤血球変形能) が備わっています。
この能力が低下すると、赤血球は細い血管を通り抜けられません。高麗紅参は赤血球変形能を高め、血液をサラサラにし、血流をスムーズにすることで、末梢血管の抵抗を減らします。さらに、高麗紅参には、過剰な血小板の凝集を抑え、血液の粘着性を低下させる作用もあることが、最近の研究結果からわかっています。
次に低血圧症に対する作用ですが、緊張状態の副交感神経を和らげることで、血圧値を上昇させます。
また、高麗紅参の強心作用によって、心臓が強く打つようになり、血液の拍出量が増加し、それまで十分に酸素が届いていなかった細胞が活発に働くようになり、血色も良くなります。
赤血球の製造を促進する働きもあるので、低血圧に伴う貧血症にも効果的です。このように高麗紅参を摂取することで、高血圧、低血圧どちらも正常値に導く可能性があります。

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