自分のキー・カラーを見つける 色の呼吸は、誰にでもできる簡単な自己変革の方法ですが、唯一コツがあるとすれば、「信じて、あせらず、あきらめず、最低でも数ヶ月間は実行する」こと。
わたし自身は顔の皮膚を若返らせることをイメージして、幸いにも1ヶ月で効果を実感しはじめましたが、人によっては結果が表れるまで半年以上かかることもあるようです。
「カラープリージング」の提唱者であるイボンヌでさえ、最初は8ヶ月もかかったといいます。
「カラーブリージング」とは、身体に溜まった汚れた「気」を吐き出し、美しい色の「気」を吸い込んで、 色をイメージしながら行う呼吸法のことです。
また、一度決めた「色」と改善したい部分や姿の「イメージ」は、途中で変えないようにしましょう。朝起きたときに一回、夜眠る前に1回、そして空き時間に何回でもくり返すと、より効果的です。
色をイメージしやすくするには、その色の花を思い浮かべたり、色布やリボン、カードなどを目につく場所に置いておくなどします。
また、その色のものをなるべくたくさん、身のまわりに置いたり、身につけたりするのもよいでしょう。選ぶ色については、もちろん色彩心理学に基づいて、なりたいイメージに効果がある色を選ぶのが一般的ですが、よくわからない場合には、女性なら「ピンク」をお勧めしています。
- 心を癒す
- 明るくする
- 優しい気持ちをひき起こす
- 老化を防ぎ若さをみなぎらせる
- 生命力をよみがえらせる
そんな効果があるからです。
男性の場合は、火や太陽の色と言われるエネルギッシュな「赤」や「オレンジ」、心のふるさとの色と言われる「緑」などもよいでしょう。
単純に自分が好きな色、心地よいと感じる色、人にこんな風に感じて欲しいと思う色、似合う色を選んでもよいと思います。イメージしていて気持ちよい色でなければ、長続きするわけがありません。
色に対するイメージは、人によって違うものです。国がかわって文化的な背景が違えば、場合によっては正反対の意味を持つことさえあるのです。たとえば日本では高貴な色とされる「紫」は、イタリアでは不吉な失敗につながる色。インドのロイヤルカラー「黄」は、シンガポールでは労働者の色となり、ブラジルでは絶望の印、キリスト教圏では嫌悪の対象で、イスラムでは死を表します。
また、日本や中国ではおめでたい幸運の色「赤」は、西欧では血の色、悪魔のシンボル。自然を象徴する「緑」でさえ、西欧では嫉妬の悪魔を意味すると言います。
どの国でも好かれている色をあげるとすると「青」でしょうか。ブルー・ブラッドは名門の血統を意味し、ブルー・リボンは勲章、青い鳥は幸福のシンボルで、「青」は高貴や名誉、幸せのイメージに結びついています。
その「青」にしても、個人のレベルでは冷酷さを感じたり、マタニティー・ブルーなどと不安の象徴になったりもしますけれどね。
また、人に好まれる色というのは、職業や状況によっても違ってくるものです。ファッションにさりげなくその色を取り入れるテクニックを少しだけ紹介しましょう。
仲間と協調しながら仕事をしたいなら、最もリラックスできる肌の色に近い色の、ベージュ、生成り、ブラウン系を選びます。これとチャコールグレー系、紺系は、職場の上司の信頼を得る色でもあります。
女性の場合、銀行員や公務員なら、冷静で凡帳面に見える、落ち着いたコーラルピンクと白のコンビ。浮き立つ気持ちを隠したいときは、濃紺や黒で。はじめての営業なら積極的に見せる赤。
慣れたクライアントには、ベージュや茶色、黄色でなごやかさを演出します。知的レベルの高い職場では原色を避け、子ども相手の仕事なら暖色系が慕われる色。
新米お母さんは、乳児の好きな赤・黄・白・ピンクを身につけましょう。難しいのが会社訪問や面接。純粋さを表す白と、知的な印象を与える紺の組合せがよいとされていますが、猫もしゃくしもみんなこの組み合せ。似通った服装で、はたして強く印象づけることができるのかしらと不安です。
ほんの少し型を破って強烈なイメージを残したほうがよい、と思うのはわたしだけでしょうか?要するに、どんな場面でもオールマイティの色はないのです。あなたにとっては心地よい色でも、ある人にとっては心の傷やいやな思い出につながる色かもしれません。
そのあたりをわかった上で、あなた自身の「キー・カラー」を見つけておいてはいかがでしょう。誰からも好かれ、よいイメージを持たれることは無理でも、清濁あわせ飲んで「これが自分らしい色なのだ! 」と思える色を持つことは、あなたの生活と心の宝物、アクセントになると思います。
また、ストレスに押しっぶされそうになったときには、気持ちをすくいあげるきっかけ、心のスパイスになってくれるかもしれません 。
そんな「キー・カラー」を、未来の自分のプラス・イメージを描きながら、からだいっぱいに吸い込みましょう!あなたの人生を思い通りの方向へ演出することが、きっとできると信じます。
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