体内リズムの直し方 海外出張が多い人や、外資系の会社に勤める人、外国をあちこち飛び回るフライトアテンダントなどは、現地の時間と体内時計のズレが大きく、体のリズムが乱れがちです。また、シフト体制の工場勤務やコンビニの深夜アルバイト、マスコ三関係など、海外に出なくても昼夜逆転した生活を送っている人は意外に多いものです。
体内時計というのは、脳の「視交叉(さ)上核」という部位にあります。 カラダのほぼすべての臓器にも体内時計があり、脳の体内時計からの指令でさまざまな生体リズムを刻んでいます。
例えば、血圧の日内変動やホルモンの分泌や自律神経の調節なども、体内時計が刻む生体リズムのひとつです。
なかなか寝つけなかったり、深く眠れない睡眠障害の人が多いのは、生活そのものが夜型化、スピード化したことの影響が大きいのでしょう。
こんな時代だからこそ、自分の体のリズムをうまく整えなければいけません。
リズムが狂った体を、たちまちシャキッと復活させる効果的方法は、 「 太陽の強い光をあびる 」ことです。
たとえば、海外で 時差ボケ を治そうと思ったら、現地の時間になるべく早めに体内時計を合わせることが大事。そうしないと、いつまでも眠く体のリズムが乱れたままになってしまいます。
正しいリズムをとり戻すには、強い自然光をあびるのが、もっとも効果的です。ふだん昼夜逆転の生活を送っている人も、休みの1日ぐらい頑張って朝に起きて、朝日をしっかりあびたほうがいいでしょう。体のリズムが整い、その日の睡眠も良質なものになってぐっすり眠れます。
自然光には、自律神経を整えて心をポジティブにする 「 セロトニン 」 というホルモンを活性化する効果があります。 セロトニン は体内時計の働きを保つのに重要な役割を担っているため、睡眠の質にも大きく関わります。
セロトニンは、人間の精神面に大きな影響を与える神経伝達物質で 「 レアルアドレナリン 」 「 ドーパミン 」と並び体内で特に重要な役割を果たす“三大神経物質”の1つです。 セロトニン が不足すると精神のバランスが崩れ、暴力的になったり、うつ病を発症する原因ともなります。 現代人の多くは セロトニン が不足した状態にあるといわれています。
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