応急手当 やり方 脳卒中 心臓病 などの発作時の緊急対応について紹介します。脳卒中 や心臓病 などの発作時の応急手当 の方法です。一刻も早く専門的な治療が必要です。次の応急処置をしながら、救急車が到着するのを待ちましょう。
応急手当 やり方
脳卒中や心臓病の発作は、迅速かつ適切な対応が非常に重要です。以下にそれぞれの緊急対応方法をまとめます。
基本の応急手当
-
- 病人を揺すったり、大声で名前を呼ぶのは禁物です。
- トイレなどで倒れたときは、畳の上や布団の上に静かに運びます。人手があれば 2 人以上で、 1 人のときは後ろから抱きかかえます。
- ネクタイやベルトをはずします。
- 呼吸が止まり、頸動脈に指を当てて拍動をふれない(心臓が止まっている) ときは、心肺蘇生法を行います。
- 心臓の上を、げんこつの内側で2〜3回強くたたきます。
- 一方の手をくびの後ろに入れて軽く持ち上げ、もう一方の手をひたいに当てて頭を下げると気道が開きます。胸や腹の動きと呼気に注意し、5秒待っても呼吸の始まらないときは、人工呼吸を行います。
- ひたいに当てていた手の指で鼻の穴をつまんで息がもれないようにし、口をいっぱいにあけて息を吸い込んでから、患者の口に当て、つづけざまに4回吹き込みます。次に心臓マッサージを行います。胸骨の下端を指で確かめ、その端に2本の指をおき、その指に接して他方の手のひらの根元を胸骨上におきます。その手の上にもう一方の手を重ねて指をしっかり握ります。ひじを曲げないようにして、真下に体重をかけ、胸骨が4 0ぐらいくぼむ程度に押してはゆるめます。この動作を1秒に1回の割で15回繰り返します。
- 人工呼吸を2回線り返します。
- 心配蘇生法は、呼吸や心臓が回復するまでつづけますが、救助者が2人いるときは、人工呼吸1回、心臓マッサージ1回2回を交互に繰り返します。
脳卒中の緊急対応
脳卒中の兆候が見られた場合、できるだけ早く救急車を呼ぶことが最も重要です。脳卒中の兆候を「FAST」で確認します。
FAST テスト
- Face(顔):片側の顔が垂れ下がっていませんか?笑顔を作らせて、左右対称かを確認。
- Arms(腕):両腕を前に上げさせて、片方の腕が下がっていないか確認。
- Speech(言葉):話すのが不明瞭だったり、言葉が出にくくなっていませんか?
- Time(時間):一刻を争います。これらの症状があれば、すぐに救急車を呼ぶ。
応急対応
- 患者を楽な姿勢で横に寝かせる(首を後ろに反らせて気道を確保)。
- 呼吸や意識状態を確認し、必要であれば心肺蘇生(CPR)を行う。
- 飲食は避ける(誤嚥のリスクがあるため)。
- 発作の時間を記録し、救急隊に伝える(症状の発現からどれくらいの時間が経過したか)。
2. 心臓病(心筋梗塞など)の緊急対応
心臓病の発作時も迅速な対応が重要です。心筋梗塞などの発作の兆候を見逃さず、速やかに救急車を呼ぶことが求められます。
兆候
- 胸の中央または左側の強い痛み(圧迫感、締め付けられるような感覚)。
- 痛みが腕、肩、首、顎、背中に広がることがある。
- 息切れ、冷や汗、めまい、吐き気、倦怠感。
応急対応
- 患者に安静にさせる:可能であれば座るか、半分横になった姿勢(半座位)にする。
- 救急車をすぐに呼ぶ(119)。
- アスピリンを服用させる(既に指示がある場合のみ、咀嚼させて服用させる。これにより血液が薄くなり、血栓がさらに悪化するのを防ぐ)。
- 意識がない場合、心肺蘇生(CPR)を行う(救急車が到着するまで続ける)。
- AED(自動体外式除細動器)を使用する:もし近くにあれば、胸部の除細動が必要かどうか判断し、指示に従う。
共通のポイント
- 早急に119番通報し、必要な情報(発作の時間、症状、服用している薬、既往歴など)を伝える。
- 患者の意識や呼吸を確認し、必要に応じて心肺蘇生(CPR)やAEDの使用を行う。
- 緊急時は落ち着いて行動し、できるだけ多くの情報を救急隊員に伝えることが重要です。
発作が起こった際には、自分で無理に何かを行うのではなく、速やかに専門の医療機関へ連絡を取り、助けを求めることが最も重要です。
コメント