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健康診断に必要以上に振り回されない

投稿日:2020/06/19 更新日:

健康診断に必要以上に振り回されない ことも大切です。体重・コレステロール値など、いわゆる健康常識のよりどころとされる数値にとらわれるな、という専門家や医者は意外にも多く、そもそも「健康診断の基準」から疑ってかからなくてはいけません。

細かな数値には一喜一憂しない 健康診断に必要以上に振り回されない

健康診断

健康診断

健康診断で使われている数値は、年齢を問わず 20 ~ 30 代の若い人を基準にしたものです。4 0代、50 代、60 代として健康かどうかを知ろうとしても、20 〜 30 代の健康基準に当てはめれば、不健康と診断されても当たり前です。

本来なら、年代ごとの健康基準があればいいのですが、そこまで細かい基準をつくるのは難しく、若い年代の基準を用いざるをえないのです。

たとえば70代でどこも悪いところがなく完壁に健康な人というのは少ないですから、基準値を集めて決めることができません。医者の教科書にもそんな数値は載っていません。

ただ、高齢者ならこのくらいの数値で大丈夫だろう、というようなものです。大きな目安とされる血圧も、歳をとっていけば血管に弾力がなくなり、数値が上がっていくのが普通です。

若い人の基準値と比べて「大変だ。高血圧だから脳溢血になってしまう」と不安にかられるほうが、よほど血圧を高くしてしまいます。

この血圧、基準値そのものがこの 40 年でずいぶん変わってきました。1970 年代には、WHO  (世界保健機関)  によって、最高血圧160 mmHG 以上、最低血圧 95 mHg 以上が高血圧とされ、しばらくはそれが世界的な標準でした。

その後、数値の見直しがされ、そのたびに基準がどんどん下がってきたのです。現在は 135 mmHg 未満、最低血圧が 85 mmHg 未満です。、これを超えると降圧剤を処方されます。基準値を低くしていけば、より安全だということかもしれませんが、降圧剤を売りたい製薬業界の思惑でもあるのかと勘ぐりたくなる変化です。

ちなみに、厚生労働省の調査によれば、日本人 40 〜 74 歳のうち、男性は約6割、女性は約 4 割が高血圧 (135 / 90 以上) になっています。

日本人男性の約 6 割が病気と考えるべきでしょうか。血圧は、最高血圧のほうが注目されがちですが、実は気をつけなければいけないのは、最低血圧のほうです。

下の数字は、血管の柔らかさを反映しているからです。下の数字が 100 ~ 110 以上ある場合は気をつけなければいけません。基本的に血圧は、上が 180  下が 100 レベルになれば注意が必要です。しかし、上の数値が 150 以下、高齢の方なら 160 位でも、下の血圧が 100 以下であれば薬など飲まずに放っておいても大丈夫なのです。

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まじめな人ほど病気になる…これだけの理由

会社や自治体の健康診断で病気が見つかるケースも多く、毎年欠かさず健康診断を受けている人は多いでしょう。

自分の体の状態に関心を持って、健康を心がけることはいいことですが、その数値にとらわれて一喜一憂するのは問題です。

20 年以上前ですが、「フィンランド症候群」という驚きの調査結果が話題になりました。フィンランドは年金制度の充実した国で、会社を辞めても十分食べていけるため、全体に健康管理が徹底されていません。

1991 年に JAMA に発表された資料等をもとにした当時のマスコミの造語です。 毎日の生活において健康に気を煩わせるほどそれがストレスになり,かえって健康を気にかけることが ない人に比べて,後年になって健康を害する傾向があるというほどのことのようです

アルコール中毒やすい臓疾患も多く、寿命も短いという状況でした。そこでフィンランド保健局が、1974 年から 15 年がかりで調査を行なったのです。生活環境も健康状態も似ている 40 〜 45 歳の裕福な男性実業家 1200 人を対象に、彼らを 6 0 0 人ずつの 2 つのグループに分けました。

一方は、酒もタバコも制限し、食事指導を行ない、きちんとした生活リズムを守らせました。定期的に健康診断を受けてもらい、数値が悪ければ薬を投与するなど、しっかり健康管理を行なう「真面目群」としました。

もう一方は、酒もタバコも食事も本人任せ、健康診断も一切しないで定期的に健康調査票に回答してもらうだけの「不真面目群」としました。

その状態を5年間続け、10年間の観察期間をおき、15年後に結果をまとめました。すると、厳しく健康管理を続けていた「真面目群」のほうが「不真面目群」よりもがんや心臓疾患系の病気にかかる人も、死亡者数もはるかに多かったのです。

しかも自殺で亡くなった人が多いのも「真面目群」でした。そもそもこの調査は、健康管理の重要性をフィンランド国民にデータで示す目的で実施されたのですが、図らずも逆の結果が出てしまったわけです。

なぜこのような結果になったのか、2つの理由が指摘されました。まず、当時はコレステロールが低いほどいいという観念があり、徹底した数億管理でコレステロールを抑えたこと。

もう1つは、ストイックな暮らしを強いられてストレスがたまり、免疫の力が弱ったのではないかということ。この2 つは、今から考えると見事に正しいと言えます。「真面目群」に自殺者が多かったのは、コレステロール値を下げる薬を飲むことで、うつ状態になったことも考えられます。健康管理をやりすぎるのも健康に悪い健康法と言えるのです。

腸を元気にすることで免疫力を高める 腸と免疫の関係性

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