ハトムギの美白効果、気になるシミをカットする作用も

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ハトムギの成分がメラニンの産生を抑制

ハトムギは、昔から「肌にいい」といわれ、ヨクイニンという生薬(漢方薬の原材料)として使われています。これは、ハトムギの肌への効果を証明しています。

調査してみると結果、ハトムギには紫外線ダメージによる肌の乾燥や、シミを防ぐ働きのあることが明らかになったのです。
そのメカニズムは、次のとおりです。通常、紫外線が当たると、水分子を取り込むたんばく質(アクアポリン3)が皮膚から減少して、乾燥を招きます。しかし、ヒトの表皮の細胞にハトムギのエキスを加えてから紫外線を照射すると、アクアポリン3の低下が抑制されることが報告されています。

一方、シミは紫外線によってチロシナーゼという酵素が活性化し、メラニンを産生することで発生します。ハトムギはチロシナーゼの活性を阻害し、メラニンの産生を抑制することが、実験によって確認できました。

その効果は、一般の化粧品に使われる、美白成分のアルブチンとほぼ同等でした。さらに詳しく調べていくと、ハトムギ特有の成分であるコイキソールに、メラニンの産生を抑制する効果が特に高いことが、私たちの最新の研究で明らかになっています。

また、ハトムギにはポリフェノールも豊富に含まれていて、細胞内の活性酸素(病気や老化の元凶物質)を消去することもわかっています。紫外線による酸化ストレスもシミを招くため、こうしたハトムギの抗酸化作用も、シミ予防に一役買っていると考えられます。

脂肪の吸収を抑えて肥満を防ぐ効果が大

人体へのハトムギの効果を調べるため、臨床試験も行っています。それによると、3ヶ月間ハトムギを摂取することで、肌の水分量を減らさず、余分な油分を低減させることが確認できました。
つまり、こキビや吹き出物の予防にも役立つといえるでしょう。以上の実験結果は、ハトムギから殻と薄皮などを除いた精白粒(子実)、いわゆるヨタイニンと呼ばれる部分で調べた効果です。しかし、殻や薄皮でもさまざまな試験を行い、ハトムギの外側にも、内側と同等またはそれ以上の機能性があることを突き止めています。

そもそも紫外線をはじめとする外的ダメージを受けるのは、外側の部分です。殻や薄皮には、外的ダメージを防御するための物質が多く含まれています。それがヒトの体にも高い機能性を発揮するのです。今後は、これまで捨てられていた殻や薄皮部分も、有効利用されることが期待されます。

殻、薄皮、精白粒を使った試験では、部位ごとに差はあるものの、いずれも次のような作用が確認できました。抗酸化作用、抗肥満作用、抗アレルギー作用、抗菌作用、美白作用、コラーゲン・ヒアルロン酸の産生作用などです。

殻や薄皮の有効成分まで効率よく摂取するには、殻ごと熔煎したハトムギを水で煮出した「ハトムギ茶」がお勧めです。

はとむぎの効能

ただし、肌のハリや弾力、潤いを与えるコラーゲンの産生を促す作用は、殻や薄皮のエタノール(アルコール) 抽出に優れた結果が出ました。ですから、殻つきのハトムギ( ハトムギ茶のパック)をホワイトリカー(35度の焼酎など)に漬けて作る「ハトムギ酒」にして飲むのも、1つの方法です。ひと晩漬けた物を、水やお湯など好みの物でわって飲むとよいでしょう。
高脂肪食だけを食べたマウスは体重が増え続けるのに対し、高脂肪食とハトムギを食べたマウスは、ある程度継続すると体重が増えなくなった¥たというのです。コレステロールや中性脂肪も、高脂肪食だけのマウスに比べて少なかったそうです。

メカニズムを調べると、脂肪細胞の分化に関与するたんばく質の発現が抑制されていたとのこと。つまり、脂肪をため込む脂肪細胞の産生をハトムギが抑制することにより、抗肥満効果が得られるということです。

ハトムギにリパーゼの活性を阻害する働きがあることが確認できています。リパーゼは脂肪を分解する酵素。その活性が阻害されれば脂肪は分解されないため、体に吸収されずに排出されます。以上のことから、ハトムギは脂肪の吸収を抑制し、肥満を防ぐ効果も大いに期待できるといえます。
なお、ハトムギの抗肥満効果を報告した論文も発表されています。

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