不安なことがあれば放置しないための夜の習慣

仕事面、健康面、対人関係、感情のコントロールなど、あらゆる側面において睡眠はとても重要な意味を持ちます。毎日の睡眠が自律神経のバランスを決定し、翌日のパフォーマンスを左右するといっても過言ではないでしょう。

「アルコールを飲みすぎる」「食べてから寝るまでに十分な時間が経っていない」など、睡眠の質を下げる要因はいろいろありますが、ここではあえて「不安」という要因を取り上げたいと思います。

人は誰でも「気になること」があると、なかなかうまく寝つけません。「どうして、あんなことをしてしまったんだろう 」(過去の不安)、「あの件について、うまく処理できるだろうか」(未来の不安) などを考えていたら、布団の中で3時間も、4時間も経ってしまったという経験は誰にでもあるはずです。

正直いって、人生とはいろいろ起こるものですから、ごくたまにならそんな日も仕方がないかもしれません。ですが、一定の年齢を迎えると、公私ともに責任が増え、悩みやプレッシャーも増えるでしょう。すると必然的に「気になること」も増えるので、「気になって眠れない日」が多くなってきます。

おまけに、40代、50代は副交感神経が低下しているので、もともと「質の良い眠りが訪れにくい」という点もあります。なかなか厳しい年代です。

就寝前の「振り返りの時間」

そこでぜひやっていただきたいのが「日記を書く」という習慣です。日記を書くなんていうと、「そんな面倒なことはできない」「どうせ続かない」と思う人がいるでしょうが、そんな大層な日記を書いてほしいわけではありません。

書いてほしいのはたった2つだけです。「今日1日で失敗したこと」と「感動したこと」。ただそれだけです。この2つを「メモ程度に書き留める」という習慣をつけてほしいのです。

理想としては、食事や風呂を済ませ、「あとはもう寝るだけ」という段階になつたら、30分から1時間くらい、ゆったりと「1日を振り返る時間」を設けます。

この時間は副交感神経が高まり、体がリラックスして眠りにつく準備を進めているので、それほど感情的にならずに1日を振り返ることができます。そのタイミングを上手に使って、まずは「今日1日、何がうまくいかなかったのだろう?」と自分に問いかけます。

すると、いろいろ思い浮かびます。「仕事が思うように進まなかった」「部下や同僚にキッい言い方をしてしまった」「取引先を怒らせてしまった」「子どもに厳しくしすぎた」など、きっといくっかの問題が浮かび上がってきます。箇条書きで構わないので、それをとりあえず書き留めます。なにもここで解決策を考える必要はありません。「悩みを〝形〟にすることで、人は安心できるのです。

とりあえず紙に書いて「形」にしてしまうと、ひとまず心は落ち着きます。それだけでいいのです。問題が何1つ解決していなくても、「紙に幸いて形にした」というだけで自分との距離が変わり、客観的になれます。

もちろん、それらの問題について「明日はこうしてみよう」「こんなやり方を試してみよう」という気持ちになったら、それは素晴らしいことです。

ですが、その場で解決策や方向性が見つからなくても、「この件については、明日、朝10~11時の「勝負の時間」で考えよう」と決めるだけでも十分。落としどころが決まってしまえば、とりあえず不安レベルは半減します。

自分が失敗したことや、気になる問題と向き合うのは誰でも嫌なものですが、よみがえその種の事柄は放置しても再び脳裏に蘇り、結局は睡眠の邪魔をします。夜の時間に「解決策を見つけてやろう」と格闘する必要はありませんが、とりあえずその日のうちに向き合って「形にしておく」ことが肝心です。結局それが不安を軽減し、質の良い眠りを呼び込む方法だからです。

睡眠モードへの切り替え

「失敗したこと」を書いたら、次は「感動したこと」「うまくいったこと」に移ります。内容はどんな些細なことでも構いません。

とにかくここではポジティブな感情朋へ気持ちを切り菅えておくことが重要。「ミーティングでちょっとだけ物事が前進した」「苦手な同僚とのコミュニケーションがうまくいった」「上司にいい報告ができた」「子どもが計算をできるようになった」など、どんなことでもいいので必ず1つは「良かったこと」を書き留めてください。

そうやって1日の終わりを「良かったこと」で締めくくるのです。夜寝る前の時間に1日を振り返り「失敗したこと」と「良かったこと」を、ごく簡単に日記に書く。こうやって「形」にしておけば、感情が過度に揺さぶられることもなくなりますし、「1日の終わりの儀式」として、とてもスムーズに睡眠モードに入っていけます。

こういうものは継続していると、だんだんとその習慣が体に染みつき、苦もな桝くできるようになります。最初は多少面倒ですが、ぜひ続けてほしいと思います。

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