電車は通路側の座席に座る
慢性的な頭痛に悩まされている人の多くは、環境の変化に敏感なため、乗り物で移動しているときに頭痛が起こることが多いようです。実際、乗り物を利用しているときは、左右上下の揺れや細かい振動によって脳が常に刺激されます。しかも、窓から差し込む日差しでまぶしさや暑さを感じたり、満員電車の場合なら酸素が薄くなったりするなど、乗り物には特に片頭痛の発作を招くさまざまな変困があります。以下、移動手段ごとに、片頭痛持ちの人が気をつけるべき点です。
自動車
自動車には、さまざまな車種があります。中でも頭痛を引き起こしやすいタイプは、急加速ができて、高速でカープを旋回できるスポーツカー。ふつうの乗用車でも、激しい運転がよくないことはいうまでもありません。車高の高い四輪駆動車も、座席が高いため、運転中の揺れが大きくなります。
同じ理由から、バスでの長時間の移動もさけたほうがいいでしょう。頭痛を起こしにくいのは、乗り心地を重視したセダン(高級車の一種)タイプです。排気量の大きい高級車ほど揺れが少なく、頭痛が起こりにくいといえます。
車内の環境にも要注意です。換気を心がけていないと、嫌なにおいがこもりがち。特にタバコは、頭痛の原因になるばかりか、車内ににおいもこびりついてしまいます。禁煙を心がけましょう。日差しが強くまぶしいときは、前の座席の日除けを下ろしたり、サングラスをかけたりして、目に直射日光が入らないようにしてください。
電車
乗車のさいは、隣を走る電車とすれ違う対向線路とは反対側の座席を選ぶといいでしょう。対向線路側の座席は、電車とすれ違ったときに気圧が変化し、頭痛を起こす危険が大きくなるからです。新幹線などで指定席をとるときには窓側でなく通路側の座席を選ぶようにします。
また、電車の窓から直射日光が当たるようなら、カーテンを下ろすことも大切です。
飛行機
飛行中の機内は、気圧がかなり低くなっています。気圧が低いと全身の血管が拡張するため、片頭痛の発作が起こりやすくなります。こうした気圧の変化は防ぎようがないので、片頭痛持ちの人は、飛行機の利用をさけたほうがいいでしょう。
しかし、やむをえず飛行機に乗る場合には、事前に予防薬を飲んでおくことをおすすめします。片頭痛の発作を引き起こすほかの原図にも気をつけてください。具体的には、前日は十分に睡眠をとって体を休めておく、機内ではアルコールやチョコレートなど血管を拡張させる食べ物は口にしないといったことが大切です。なお、機内サービスのコーヒーや紅茶、緑茶を一杯飲めばカフェインの作用で血管の拡張が抑えられるので片頭痛の予防に役立ちます。
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