自律神経の不安定さが頭痛の原因に
頭痛持ちの人が悩まされる慢性頭痛には、緊張型頭痛や片頭痛などがあります。緊張型頭痛は、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張してこわばり、それによって圧迫された血管から発病物質が生じることで起こります。
一方、片頭痛は、脳の血管がなんらかの原因によって拡張することで、痛みを感じると考えられているのです。このような慢性頭痛は、ふだんの生活習慣と深くかかわっています。睡眠、ストレス、食事、環境(騒音、換気の悪さ、暑さ、強い日差し、人込み)などは、発作を招く原因になるのです。特に注意しなければならないのは、寝不足や寝すぎ。こうした不規則な睡眠を続けていると、自律神経(意志とは無問係に内臓や血管の働きを支配する神経) の働きが悪くなります。
自律神経には、体を活動的にする交感神経と、体を安静に導く副交感神経があり、互いにバランスをとりながら心身の健康を保っています。
就寝中は体を休めるために副交感神経が優位となり、血管は拡張した状態になります。反対に、日中は活動するために交感神経が優位となるので、血管は収縮する傾向があります。こうした自律神経の切り替えは、規則正しい生活を送ることによって、初めて正常に行われるのです。
休日の寝不足解消はNG
平日の仕事や学校での疲れを休日に一気に解消しようと長時間、睡眠をとったら頭痛がひどくなった…なんていう経験はないでしょうか?これは長時間、副交感神経優位の状態が続いて血管が拡張することによって起きる症状です。
特に片頭痛の人は発作を招きやすいので、寝すぎはけます。
このように長時問の睡眠は自律神経の変調を来し、片頭痛を招く原因になるのです。さらに、寝すぎは低血糖(血液中のブドウ糖の量が不足する状態)も引き起こします。この低血糖は、片頭痛の原因になります。
では寝過ぎとは反対の寝不足の人はどうでしょうか?
このような人は、仕事が休みの日に頭痛が起こりやすくなります。寝不足になれば、常に交感神経が優位になり、血管が収縮した状態が続きます。ところが、休日などにいつもより睡眠時問を長くとると、交感神経優位の状態から副交感神経優位の状態に一気に変わります。つまり、それまで収縮していた血管が急激に広がってしまうために、片面痛の発作が起こりやすくなるのです。
寝不足が長く続くとストレスがたまり首や肩も懲りやすくなるため、緊張型頭痛も招きます。寝不足による頭痛を防ぐには、休日に寝不足を解消しようとしないで、同じ時問に寝たり起きたりすることが肝心です。早寝早起きの規則正しい生活を心がけ、十分な睡眠時問を確保してください。こうすることで血管の収縮・拡張が正しく行われるようになり、ストレスの解消にもつながります。
睡眠のための枕選びも重要です。堅くて高い枕は、首や肩の筋肉に負担をかけ緊張型頭痛を招きます。
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