発作を招く食品を知る
頭痛を起こす要因は、日常生活のあらゆる場面に転がっています。例えば、ストレスや不安感、夜更かし、長時間にわたる惑い姿勢は、東部や首の血流を悪化させて、頭痛を招く要図となるのです。実は、毎日の食事の中にも頭痛の要因が潜んでいます。
かき氷やアイスクリームを食べたとき、頭がキーンと痛くなった経験のある人は多いでしょう。これは、冷たい刺激を受けて脳の神経が過敏に反応し、冷たさを痛みの刺激と取り違えたためです。もちろん、これは一時的な顔痛なので心配はいりませんが、食生活の送り方しだいでは、慢性頭痛の要因になることがあります。実際に間食を抜いたり特定の食品をとったりした後に頭痛が起こるという人は少なくありません。
特に、血管の拡張によって起こる片頭痛を抱えている人にとって、食品選びは重要になってきます。
頭痛持ちの人以外にはあまり知られていませんが、日ごろよく使われる食品の中にも、血管の拡張を招きやすいものがあるからです。そこで、頭痛持ちの人はとった直後に発作が起こった食品を覚えておき、以降の食事では極力さけるように心がけましょう。
朝食を抜くと頭痛が起こりやすい
はいえ、慢性的な頭痛を防ぐにはそれだけでは不十分。栄養のバランスのいい食事を、きちんと1日3回とることも重要なのです。最近は、多忙のため外食に頼ったり、減量しようと極端な食事制限をしたりする人が増えました。
特に、若い女性にそうした傾向がうかがえます。その結果、知らぬまに栄養不足に陥って、頭痛を招いていると推測されます。中でもよくないのは朝食抜き。空腹で血糖値(血液中のブドウ糖の量)が下がった状態のときに、片頭痛の発作が起こりやすいからです。
休日に昼くらいまで寝ていることも、血糖値を急低下させる要因となってしまいます。血糖値が下がると頭痛が起こる理由は、まだ十分にわかっていません。しかし、片頭痛持ちの人は、発作が起こる数時問前から空腹感を覚える、生あくびが出る、肩がこわばってくるといった予兆を感じることが多いようです。
このような予兆は体内で血糖値下がりつつあるサイン。すぐに食事をとったり薬を飲んだりして、片頭痛の発作を未然に防ぎましょう。減量しようと、ご飯やパンなどの炭水化物を制限しすぎるのも、よくありません。炭水化物を抜くと、糖の一種であるグルコースが不足し、低血糖による顛痛の誘発につながります。
また、長期問にわたって無理な減量を続けると貧血になりやすく、頭痛の発作の回数を増やす一因となります。
一方、甘い物の摂りすぎも、かえって頭痛を招きやすいのです。片頭痛持ちの女性の中には、もともと甘い物が好きであることも影響して、頭痛の予兆を感じたときに甘い物を食べれば、発作がさけられることを自然に学んでいる人も多くいます。しかし、片頭痛や、片側の目の億が痛む群発頭痛の発作は、1度や2度で治まるものではありません。発作の頻度が増えてくれば、それを抑えようとして甘い物を頻繁に食べる習慣がつき、ついには肥満につながるでしょう。
欧米の研究で、片頭痛の女性はインスリン(糖を処理するホルモン) の働きが衰えていることがわかっています。こうなると、いくら食べても糖が処理されないために満腹感が得られず、空腹感が引き金となって発作が起こることになるわけです。
マグネシウムは頭痛の予防や改善に有効
慢性的な頭痛を克服するには、まず、このような悪い食生活を改善することが急務。肥満を防ぎ、血流をよくすることは、慢性的な頭痛の中で最も多い緊張型頭痛の改善にもつながるでしょう。最近では、頭痛持ちの人が積極的にとりたい栄養もあることがわかってきました。例えば、マグネシウムやビタミンB2は片頭痛の予防や改善にに役立つこととが、医学的な研究で証明されているのです。
片頭痛の発作を起こす人の大半は、マグネシウムが不足していることがわかっています。体内でマグネシウムが足りないと、血管がけいれんを起こしやすくなって、痛みを感じるとされます。さらに、片頭痛の発生には細胞の機能の低下が関係しているという説もあります。ミネラルとは?についてはこちら。
ビタミンB2は、ミトコンドリア(細胞内でエネルギーを作り出す小器官) に作用して、頭痛を改善させるといわれるのです。頭痛持ちの人は、このような栄養を、毎日の食事で十分に補うことも忘れないでください。マグネシウムは大豆や緑黄色野菜、海藻に、ビタミンB2は大豆や卵黄、ウナギ、レバー(肝臓) に多く含まれています。
ビタミンB2につていはこちら。
食べすぎないことと、バランスの取れた栄養を食事で補うことは、まさに頭痛持ちの人にとっても健康に過ごすために必要といえるでしょう。
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