頭痛

市販の頭痛薬に頼り切りの人は「薬物乱用頭痛」で症状が悪化する可能性も

投稿日:2014/10/26 更新日:

1ヶ月に10日以上服用する人は要注意

最近、特に患者さんが急増しているのが薬物乱用頭痛です。これは、市販薬や病医院で処方された薬を必要以上に連続して服用した結果、もともと持っていた頭痛を感化させ薬を手放せなくなってしまうタイプをいいます。
薬物乱用頭痛は、まず頭が痛くなって鎮痛薬を服用するところから始まります。薬が切れると南痛が再発するので、また鎮痛薬で南痛を抑えようとします。これを何年もくり返すうちに、痛みに敏感になり、薬が効く時間も短縮するために服用回数が増えていきます。

こうして薬物乱用の悪循環から抜け出せなくなってしまうのです。薬物乱用頭痛になると多くの場合は、朝早くから顔が痛みだすため、目が覚めたらすぐ鎮痛薬を飲むようになります。朝昼晩に鎮痛薬を飲むという人も少なくありません。

薬物乱用顛痛の患者さんには、もともと頭痛が緊張型頭痛の人もいますが、圧倒的に多いのは片頭痛の人です。片顔痛が起こっている最中は、脳は興奮状態にあります。そのときに鎮痛薬を飲めば痛みが一時的に抑えられますが、脳の深部に興奮状態が残ってしまいます。
やがて脳は徐々に興奮しやすくなり、過敏に痛みを感じ取るようになります。光や音にも過剰に反応するようになり毎回、頭痛のたびに、吐いて寝込んでしまうようになるのです。頻繁に起こる強い痛みなどの症状を恐れるあまり、片顔痛の人は鎮痛薬への依存が高まりやすく、服用回数や量がどんどん増えていきます。中には、数種類の鎮痛薬や、鎮痛葉の代わりに風邪薬を常用している人もいます。

頭痛の専門医は通常、鎮痛薬を1ヶ月に15日以上飲んでいる場合に薬物乱用頭痛と診断します。しかし、1ヶ月に10日以上飲んでいれば、すでに薬物乱用頭痛を招きやすい状態にあるので要注意です。

血圧があがりやすい

薬物乱用頭痛に関して、いくつかの注意点があります。

  1. 精神が不安定になりやすい
    鎮痛剤を多用すると、痛みへの不安から薬への依存がさらに高まります。その結果、ウツ状態やパニック障害(強い不安感を主な症状とする病気)を招く人もいます。
  2. 高血圧のリスク
    片頭痛は、もともと低血圧の人に多く見られる症状です。ところが、鎮痛薬を20年以上飲みつづけると、その作用で血管拡張物質の働きが抑えられるため、脳血管の動脈硬化(血管の老化)が進み、高血圧になりやすいことが欧米の研究で明らかになっています。
  3. ヘリコバクター・ピロリ感染のリスクか高まる
    ヘリコバクター・ピロリは胃潰瘍や胃ガンの引き金になるとされる細菌(ピロリ菌ともいう)ですが、片頭痛の人に感染者が多いといわれます。その理由として、海外では鎮痛薬の乱用による胃粘膜の損傷が指摘されています。
  4. 鎮痛剤の選び方薬への依存は、多くの鎮痛薬に含まれる無水カフェインの影響が大きいといえます。そこで、無水カフェインを含まない薬や単一成分の薬がおすすめです。アセトアミノフェン、アスピリン、イブプロフェンなど単一成分の薬が市販されています。
    こちらに薬品名に含まれる成分が紹介されています。
    なお従来、病医院で片面痛の治療によく使われるエルゴタミン製剤も、連続的に服用すると薬物乱用薗痛を招きやすいので要注意です。いずれにしろ薬物乱用顔痛を防ぐためには、鎮痛薬の服用を極力控えることが肝心。鎮痛薬に頼りきりになる前に、一頗痛専門医を受診するこちが肝心。頭痛専門医の受診が大事。

-頭痛
-

執筆者:


  1. […] フェンが、市販薬にも登場しています。市販薬でも処方薬でも、頻繁に飲みすぎると、薬物乱用頭痛といって痛みがかえってひどくなったり、発作の頻度が増えたりすることがあります […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

頭痛を引き起こしやすい性格や行動など

うつむき姿勢は緊張型頭痛の原因に 慢性的な頭痛の原因はさまざまで、意外に思うような日常の行動が痛みを招くこともあります。ここでは、緊張型頭痛と片頭痛について、ふだん見落とされがちな生活の盲点を紹介しま …

旅行先で決まって頭痛が起きる

慢性的な頭痛に悩む人からは、「発作に見舞われるので旅行に出かけられない」という声をよく聞きます。実際、頭痛持ちの患者さんにとって、旅行には頭痛の発作を招く要因が少なくないのです。例えば、飛行機に乗った …

空腹時や急に甘いものを欲したときは頭痛を起こしやすく朝食抜きなどのダイエット中に多発

低血糖が頭痛の引き金になりやすい 最近は、食事をきちんと三食とらない人が増えています。特にダイエット中の女性の中には、摂取カロリーを減らすために朝食をとらない人も多いようです。朝食抜きが不健康な生活習 …

頭痛の発症は生活習慣に大きく左右され特に片頭痛は血管を拡張する寝不足、寝過ぎがNGです

自律神経の乱れが頭痛をまねく 頭痛持ちの人が悩まされる慢性頭痛には、緊張型頭痛や片頭痛などがあります。緊襲型頭痛は、首から肩、背中にかけての筋肉が緊張することでこわばり、それによって圧迫された血管から …

頭痛の大半は心配ないは間違い、放置すると脳梗塞やぼけの危険性が高まる

頭痛は我慢してはいけない、安全な頭痛はないと思わなければいけない 頭痛くらいで寝ているわけにはいかない、と頭痛を我慢した経験のある人も多いでしょう。しかし、ありふれた症状と思われがちな頭痛も、軽視は禁 …