ニコニコペース
健康づくりのための運動や、高中性脂肪血症や肥満の運動療法は、頑張りすぎないことがポイントです。長続きさせることが大切ですから、歯をくいしばってやるようでは、3日坊主になる可能性があります。
運動することがストレスになって、ヤケ食いをするようになっては元も子もありません。楽しみながらできて、無理をせずラクに続けられるような運動がよいのです。ニコニコペースを目標にしましょう。
運動中の心拍数を目安に
とはいえ、運動効果を得るには、時間とともに強度も重要な要素です。ウォーキングにしても、いくらニコニコペースだからといって、だらだら歩きでは脂肪を燃焼する効果は低下します。
気分転換などに、時にはだらだら歩きもいいのですが、ある程度の強度は必要です。運動強度は、年齢などによって変わってきます。中高年の人が運動する場合、夢中になってしまって強度が高まっているのに自覚できないでいると危険なこともあります。そこで、運動中は心拍数をはかり、運動の強度をチェックする習慣をつけましょう。強度による心拍数は以下の表を参考にしてください。まったく運動らしい運動をしていなかった人が始めるときは、軽い運動から徐々に強度を高めていきましょう。
1分あたりの年代別心拍数
軽い運動 | やや強い | |
20歳代 | 110 | 125 |
30歳代 | 110 | 120 |
40歳代 | 100 | 115 |
50歳代 | 100 | 110 |
60歳代 | 90 | 100 |
心拍の数え方
運動直後に手首内側に、もう片方の手の指3 本を園のように当て、15秒間脈拍をかぞえて4惜し、それに10を足す。運動を中止すると急速に脈拍が遅くなっていくので、10を足して補足する。