消費エネルギーをできるだけ増やす
高中性脂肪血症と肥満の3大原因は「食べすぎ」と「飲みすぎ」「運動不足」。その予防や治療法は、食生活を改善して中性脂肪になる余分な材料の摂取を控え、運動によって中性脂肪をせっせと燃やしてエネルギーとして上手に使うことに尽きます。
昔は、わざわざ運動をしようなどといわなくても日常生活で十分に活動していました。しかし、現代人は文明の発達のおかげでいちじるしく運動量が減っているため、意識して運動することが必要です。
運動は血糖、中性脂肪、コレステロール、血圧を下げ、動脈硬化も予防する
運動には脂肪を燃やしてエネルギーとして消費するほか、血糖、中性脂肪、LDLコレステロールを減らしてHDLコレステロールを増やす働きもあります。また、適度な運動習慣は血圧も下げます。高中性脂肪血症や肥満に加えて、動脈硬化の予防や治療にも有効です。
また、運動は心肺や筋肉、骨などを鍛え、全身の健康づくりにも役立ちます。ストレスを解消するなど、メンタルな面での効果も見逃せません。
基礎代謝の低下を防ぎ、筋肉を保持する食事療法のみで摂取エネルギーを抑えていると、基礎代謝量が少しずつ減っていく
基礎代謝量とは眠っているだけで消費されるエネルギーのことですが、低下するとその分の消費エネルギーが低下します。そこで、運動療法をプラスすると、基礎代謝が低下しにくくなり、逆に高めることカ河能です。また、食事療法だけでは筋肉が落ちてしまい、体のラインがくずれます。筋肉を鍛えるためにも、運動は大切です。
運動と同時に基礎代謝をアップして脂肪を蓄えない体をつくる習慣が重要です。