標準体重
肥満は、正確には体重ではなく、体内の脂肪の量を測定し体脂肪率で判定します。日本肥満学会の判定基準では、男性は体脂肪率が20% 以上、女性は30% 以上を肥満としています。
体脂肪率を正確に調べるには、CTスキャンや大気中と水中での体重をはかって体密度を算出する方法などがありますが、いずれも大がかりな設備が必要です。そこで、現在はBMI(ボディ・マス・インデックス)という体格指数、あるいは標準体重を出し、それと自分の体重との差から算出した肥満度を用いて肥満を判定します。
内臓脂肪型肥満はウエストとヒップの比で
ところで、生活習慣病と関係の深い肥満は内臓脂肪型肥満です。このタイプの肥満であるかどうかを正確に診断するにはCTスキャンなどで、お腹の断面の画像を調べることが必要です。しかし、簡単な目安としては、ウエストとヒップの比で判断できます。ウエスト÷ ヒップの値が男性で1.0以上、女性で0.9以上あると上半身肥満で、内臓脂肪型肥満の可能性があります。また最近では、単純にBMIが25以上で、ウエスト90cm以上を上半身肥満としようという提案もあります。
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