中性脂肪

合併症がある場合

投稿日:

薬の使用には要注意

高脂血症の人は、ほかの病気を合併することが少なくありません。合併症があると双方の病気をかんがみながら治療を進める必要があり、特に薬の扱いに注意が必要です。

高血圧や糖尿病、境界型耐糖能異常を合併

これらの病気を高脂血症に合併していると、動脈硬化の危険性が一気に高まるので、血清脂質の目標値は一般よりも低く設定します。
食事療法や運動療法などの生活療法は高脂血症と共通していますが、高血圧の場合の食事療法では塩分の摂取制限が重要です。血圧を一気に上げるような運動(短距離走、勝負性の高い競技スポーツなど) も危険です。降圧剤のなかには、血液中の脂質に影響を与えるものがあり、医師とよく相談して決めます。

冠動脈疾患を合併しているとき

心筋梗塞、狭心症などの冠動脈疾患を合併しているときは、高脂血症の持続により致命的な症状の悪化が懸念されます。そこで、極めて厳格な血清脂質の管理が必要とされています。また、心臓に負担のかかるような運動も避けるべきといわれており、運動については医師とよく相談してから始めます。

腎臓病を合併しているとき

高脂血症の治療薬は、最終的に腎臓で濾過され排泄されますが、腎臓の機能が低下していると体外に排泄されず、薬の副作用が強く出てしまう場合があります。そのため、食事や運動療法をメインに、薬も腎臓への負担が少ないものを慎重に選択します。

肝戚病を合併しているとき

高脂血症で薬を服用する場合は、薬を解毒する肝臓に負担がかからないような薬の選択が大切です。同時に、薬の副作用がどうしても出やすくなるので、肝機能の変化がないかなど定期的な副作用チェックを行います。

合併症があるときの血清脂質の治療目標(単位=mg/dl)

冠動脈疾患の合併症なし
冠動脈疾患合併
糖尿病・高血圧などの合併症なし 糖尿病・高血圧などを合併
総コレステロール 220未満 200未満 180未満
LDLコレステロール 140未満 120未満 100未満
HDLコレステロール 40以上
中性脂肪 150未満

-中性脂肪

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

関連記事

運動療法を行う際の厳守事項

はじめる前に医師と相談する 高中性脂肪血症や肥満の治療や予防に欠かせない運動ですが、なかには運動をやってはいけない人もいるので注意してください。血圧や血糖がひじょうに高いとか、動脈硬化が進んでいて狭心 …

治療の基本は食事と運動

中性脂肪血症は生活習慣の改善だけでもよくなる 高中性脂肪血症の原因は食べすぎ、飲みすぎと運動不足といいましたが、治療はこの3つを改善することが治療の柱となります。食べすぎ、飲みすぎに注意し、適度な運動 …

中性脂肪を増やす食習慣チェック

朝食をよく抜く→欠食は太りやすい 1日に同じエネルギーをとるなら、食事回数が3回より2のほうが太りやすく、中性脂肪を高くする食べ方。相撲の力士が太るために1日2食しか食べないのは有名な話です。食事回数 …

食品とは広く浅く向き合うのがポイント

皿数を増やす 特定の食品や限られた食品ばかり食べていると、栄養素が偏ります。逆にたくさんの種類の食品を食べるようにすれば、自然と栄養バランスが整ってきます。 いろいろな種類の食品をとるコツは、欠食をし …

脂肪を燃焼させるのは有酸素運動

脂肪が燃焼しはじめるまでには少し時間がかかる 運動には大別すると2つの種類があります。1つは、体内に酸素をたくさん取り入れながら行う有酸素運動(エアロビクス) と、もう1つは酸素をほとんど消費しないで …