中性脂肪血症は生活習慣の改善だけでもよくなる
高中性脂肪血症の原因は食べすぎ、飲みすぎと運動不足といいましたが、治療はこの3つを改善することが治療の柱となります。食べすぎ、飲みすぎに注意し、適度な運動を生活に取り入れるだけで、高中性脂肪血症はかなり改善することが期待できるのです。とはいえ、長年の生活習慣を変えることは、言うは易し、行うは難しです。
外科手術や医師が処方する薬を服用すればよい病気と違って、本人が自己管理していかなければいけないということはなかなか大変なことです。高中性脂肪血症を放置するとどうなるかを常に念頭におき、医師の指導にしたがって努力することが大切です。
適正な力ロリー摂取を守り運動を実行する
食事は、まず摂取エネルギーを抑えることが第1です。もし肥満していれば、減量を考えた摂取エネルギーを設定します。同時に、栄養バランスも大切なポイントになります。これに、適度な運動を取り入れて、積極的にエネルギー消費を実行します。運動療法としてよくすすめられるのがウオーキング(歩行)です。
禁煙や禁酒も重要
このほかに、アルコールや喫煙、ストレスの対策など、生活全般の改善も必要です。こうした生活改善を2~3ヶ月続け、中性脂肪値が下がってきているかチェックをしていきます。しかし、下がったからといって元の生活にもどってしまうと、数値はまた上昇します。生活改善はずっと続けていかなければなりません。こうした生活改善は治療だけでなく予防にも効果があり、糖尿病などの生活習慣病を防ぐこともできます。高中性脂肪血症と診断されたら、健康的な生活習慣を身につけるチャンスと考え、前向きに取り組むのが大切です。
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