遺伝や家族との関係性

うつ病と遺伝の関係ははっきりとわかっていませんが、家族にうつ病を発症した人がいる時には、精神的な距離を保ちながら見守りましょう。

うつと遺伝や家族との関係性についても、関心が集まる話題のひとつです。たとえば、「母親がうつ病でしたが、自分はだいじょうぶでしょうか」「同居している家族がうつ病になったのですが、なにか影響がありますか」というようなことです。

まず、遺伝に関する医学的な見解ですが、双極性障害(いわゆる操うつ病) についてはある程度遺伝の関与が考えられていますが、うつ病に関しては、はっきりしたことはわかっていません。

思い出してほしいこととしてうつ病はたいへん多くの人がかかっている病気だということです。女性のうつ病の生涯有病率は10~25%という高い数字です。

25% といえば4人に1人ですから、同じ家族のなかにl人、2人とうつ病の人がいても、さほど不思議なことではありません。科学的にはっきりわかっていないうつと遺伝の関係を心配するよりも、自分自身のうつを防いでいくためにできることを考えていくほうが、ずっと前向きです。

性格は、遺伝的な要因と環境的な要因がからみ合いながら形成されていきますから、自分の性格を理解して、環境との相性を考えていくのは、心の健康にとってだいじなことです。

たとえば、長年二人で暮らしてきた夫婦のうち、まず夫がうつ病を発症し、あとを追うように妻も発症するというように、家族のなかでだれかがうつ病になると、他の家族メンバーにいろいろな影響が出てくるということはたしかにあります。

これにはいろいろな理由が考えられますが、一般的にはやはり、いわゆる「巻き込まれてしまう」ということが大きいのではないかと思います。家族のだれかがうつ病になったときには、うつ病になった当人からも、自分自身からも、意識的に少し精神的な距り離を保ちながら、長い目で見守っていくということが、大切です。

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