玄米などに多く含まれるギャバが50倍の発酵トマトには脳のリラックス作用が確認(大学の試験)された

脳の異常な興奮を鎮めるギャバ

不況や震災、原発問題、自然災害、電力不足など、現在の私たちを取り巻く環境は、厳しさを増すばかりです。雇用に関しても不安が募るばかりです。日本人の多くが深刻なストレスの中で、強い不安感やうつに悩む人も増えています。

疲弊した脳にどのような栄養が必要なのか?また、不快な症状はどうしたら改善されるのかを研究しています。それは、ギャバ(GABA)という脳の興奮を鎮める神経伝達質です。ギャバはγ・アミノ酪酸とも呼ばれるミノ酸の一種で、私たちの体の中では脳や脊髄に多く含まれています。

もともと私たちの脳は、140億個もの神経細胞が集まってできており、神経細胞どうしは数十種類の神経伝達物質を互いに放出しながら、情報をやり取りしています。そして、神経伝達物質は、興奮性のものと抑制性のものに分けら両者がバランスよく分泌されることで脳の働きを維持しています。

ところが、神経伝達物質の分泌がアンバランスになると、思考力・判断力・感情といった脳の働きが不安定になります。例えば、抑制性の神経伝達物質が不足するとイライラしやすくなり、不眠・うつ・自律神経失調症などを引き起こしたり、血圧が高くなったりするのです。

乳酸菌でトマトを発酵させるとギャバが増加する

脳にギャバが高濃度に含まれていることが確認されて以来、ギャバの研究は世界でも活発になりました。そして、ギャバは脳の興奮を鎮める抑制性の神経伝達物質であることが突き止められたのです。

ギャバは、自律神経のうち、脳や体を安静にする副交感神経の働きを優位にします。その結果、脳の血流が高まり、酸素供給量の増加に伴って脳細胞の代謝も活発にするのです。

ところが、40代以降になると脳内のギャバが激減するばかりでなく、強いストレスがかかったり精神状態が不安定だったりしたときも脳内からギャバが失われます。中高年やストレスの多い生活を送っている人は、ギャバを含んでいる発芽玄米・緑茶・緑黄色野菜などの積極的な摂取がすすめられますが、これらの食品から補えるギャバはそれほど多くはありません。

そこで、近年、一般の食品を使ってギャバを増やすさまざまな研究が行われ、その1つとして、数種類の乳酸菌でトマトを発酵処理した「発酵トマト」が開発されるようになりました。

集中力が回復し、体のだるさや疲労感も解消

一般的な食品の中でも、トマトは比較的ギャバの多い食品ですが、乳酸菌でトマトを発酵させると、トマトに含まれているグルタミン酸という成分がギャバに変わります。

ギャバが多いことで知られる発芽玄米は、100グラム当たり10ミリグラムのギャバを含んでいますが、発酵トマトの場合は、その約50倍の500グラムにまで含有量が増えるのです。

大学での試験

試験では、パソコンの入力作業でストレスのかかつた対象者を、発酵トマトを摂取するグループと摂取しないグループに分けて、脳波検査と心理学的検査を行いました。

その結果、発酵トマトを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて集中力が高またり、リラックス効果が得られたりすると同時に、肉体的な疲労感も軽減していることが明らかになったのです。

また、ほかの試験では、唾液中に含まれるストレス物質の量を測定していますが、発酵トマトを摂取したグループは、摂取しなかったグループに比べて、ストレス物質が減っていることもわかりました。

現在、発酵トマトは栄養補助食品の形で市販されているため、ギャバ不足が心配な人は、こうしたものを利用してもいいでしょう。
発酵トマトの使用感と効果

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