頭痛の大半は心配ないは間違い、放置すると脳梗塞やぼけの危険性が高まる

頭痛は我慢してはいけない、安全な頭痛はないと思わなければいけない

頭痛くらいで寝ているわけにはいかない、と頭痛を我慢した経験のある人も多いでしょう。しかし、ありふれた症状と思われがちな頭痛も、軽視は禁物です。

まず、頭痛は大きく2つに分けられます。1つは、検査をしても異常が見当たらない「一次性頭痛」(機能性頭痛ともいう) です。

もう1つは、なんらかの病気が原図で起こる「二次性頭痛」(症候性頭痛ともいう) で、こちらは突然死さえ招きかねない非常に危険な頭痛です。頭痛全体から見ると二次性頭痛の発症率は低いため、「顛痛の大半は心配ない」と楽観的に考える人が多いようです。
しかし、癖痛外来が専門の私にいわせれば、全く安全な頭痛などあり得ないのです。頭痛を軽視して重大な事態を招かないためにも、まずは頭痛の種類や特徴を知っておきましょう。

一次性頭痛

一次性頭痛は、いわゆる「頭痛持ちの人の頭痛」で、緊襲型頭痛・片頗痛・群発頭痛などがあり、これらを「慢性頭痛」といいます。

  • 緊張型頭痛
    顔全体が金属の輪でギューッと締めつけられるように痛みます。頭痛の中で最も多く、日本では成人の約2% 、5人に1人が悩んでいるとされています。緊張塾頭痛は、首や肩・背中・頭部の筋肉が緊張することによって起こります。緊張型頭痛はほぼ毎日起こり、午後~夕方に痛みが増す傾向があります。首・肩のこりや眼帯疲労(ひどい疲れ目)、、全身の倦怠感(だるさ)といった症状を伴うこともあります。
  • 片頭痛
    頭の片側もしくは両側のこめかみのあたりが脈打つようにズキンズキンと痛みます。光や音・においに敏感になり、多くの場合、 吐き気を伴います。前ぶれとして、頭痛が起きる直前に、目の前がチカチカしたり、ギザギザしたものが見えたりする閃輝暗点(視覚前兆)」が現れることもあります。片頭痛は、通常、月に1~2回、多い人では1週間に1~2回の頻度で現れ、いったん発作が起こると数時問から2~3日間ほど持続します。
    日本では15歳以上の8.4%、約840万人の患者さんがいるとされています。女性の発症率は男性に比べて4倍も多く、特に20~40代に集中しています。ある調査で、片頭痛患者の30%は頭痛発作のために寝込むことがあり、70% は日常生活に支障を来しているという報告もあります。しかし、いったん発作が治まれば以前と変わらない状態に戻るため、病院で治療を受けているのは、片頭痛の患者全体の2.4% にすぎないのです。安全な頭痛と思われている片頭痛にも、実は脳梗塞やボケ(認知症)を招く危険があるので、決して油断はできません。
  • 群発頭痛
    半年~2年おきに1~2ヶ月間、集中して毎日のように起こる頭痛。突然、片側の目の奥をえぐられるような激しい発作に襲われ、痛みは数分~数時問続きます。頭痛と同じ側の目の充血や鼻水・鼻づまりなどを伴います。発症者を男女別に見ると、男性10に対して女性は7程度。20~30代の人に多く発症します。はっきりした原因は不明ですが、内頸動脈(目の後ろを走る太い血管)の炎症によって起こると考えられています。飲酒やタバコの煙で悪化しやすいことも特徴の1つです。
  • 薬物乱用頭痛
    市販の鎮痛剤の飲みすぎによって誘発する頭痛。解熱・鎮痛剤についてはこちら

普段と違う頭痛には注意

脳梗塞・脳出血・クモ膜下出血(脳動脈にできたコプが破裂する病気)・脳腫瘍などによって起こることが多く、治療が遅れると命にかかわるため、早急な治療が必要です。今まで経験したことのない頭痛が起こり、時問がたつつれて痛みが増します。吐き気、嘔吐、めまい、けいれん、言語障害、意識障害を伴います。。マヒや視覚異常が起こることもあります。

こうした頭痛を放置すれば、数日後には、突然バットで頭を殴られたような激しい痛みに襲われることがあります。これがクモ膜下出血の症状です。クモ膜下出血の場合、 破裂の1~2週間前から片頭痛に似た症状が持続し、血圧も高くなります。いずれにせよ、どんな種類の頭痛でも放置は危険。一度、専門医の診察を受けたほうがいでしょう。

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