肥満は高中性脂肪血症などの温床

肥満をきっかけにして合併症が起こる

肥満がこわいのはあらゆる生活習慣病と密接にかかわっているからです。肥満のなかでも内臓脂肪型肥満がより問題になります。最近注目されているのが、肥満による高インスリン血症です。肥満すると、インスリンの働きが悪くなり(インスリン抵抗性)、そのためすい臓がよりたくさんのインスリンを分泌するようになります。これが高インスリン血症ですが、そうした状態が続くとやがて耐糖能障害(糖尿病に進む) や高中性脂肪血症、高血圧を引き起こし、冠動脈疾患、脳梗塞などの動脈硬化性血管障害を引き起こすことになります。

肥満の影響は全身に

肥満している人はそうでない人に比べて、生活習慣病にかかりやすいことは、統計上でもあきらかです。ある調査によると、肥満者の3 分の2 に高脂血症がみられ、そのほとんどが高中性脂肪血症を伴っていました。また肥満者には糖尿病は5倍、高血圧は3.5倍の高率で発症するともいわれます。
このほかにも、高尿酸血症、腎臓の障害、肝臓に脂肪がつく脂肪肝も肥満と関係の深い病気です。乳ガンや子子宮ガンの危険因子としても肥満があげられています。また、重い体重を支えるため、腰、足や膝、股などの関節にも負担がかかり、変形性膝関節症、腰痛などにかかりやすくなり年をとるにつれ思わぬ苦労をすることになります。肥満と関連のある病気は、図にあるように全身におよぶのです。

肥満が引き金になる病気

  • 睡眠時無呼吸症候群
  • 脂肪肝
  • 胆嚢疾患
  • すい炎
  • 卵巣機能障害
  • 子宮体ガン
  • 妊娠中毒症
  • 脳血管障害
  • 冠動脈疾患
  • 高血圧
  • 乳がん
  • 2型糖尿病
  • 高脂血症
  • 高尿酸血症
  • 痛風

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